第百三十八話 嘘も方便
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モーリッツ子爵、出来るな。ボンクラ共とは違う様だな。そう言えば息子が幼年学校で主席とかと言う話を聞いたことがあったな。親子揃って優秀な訳だな、思わぬ拾い物かも知れん。
「その通りだ。アレキサンドル2世の事を引き合いに出したことで陛下の御心は農奴解放に非ずと言う事だ」
皆が安心し始めた様だな。
「では公爵、我々は騒がすに安心して居ればいいわけですな」
「そうなる。努々彼方此方へ話さぬように」
「それはお任せ下さい」
ふう、やっと帰ったか。此で安心して眠ることが出来る。
帝国暦484年5月9日
■フェザーン自治領 アドリアン・ルビンスキー
「そうか、帝国の農奴解放の噂はあくまで時間稼ぎと言う事か、まあ幾ら皇帝とは言え国内の貴族全てを敵に回す訳には行かないであろうからな」
「自治領主閣下、その情報を同盟に流しますか?」
「いや、暫くは様子見と行くことにしよう。その方が同盟市民の落胆が大きく成り帝国に対しての憎悪が増すのだから」
「判りました」
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