暁 〜小説投稿サイト〜
オリ主達の禁則事項
審判者
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は…お茶をたてていた。
 野立て風に周囲を整え、秋晴から見れば子供用のプールを大きくしたような茶器に、人間サイズの大きさはあるだろう茶筅でシャカシャカやっている。
 頭に大の一文字が付くからと突っ込みを入れていい物か迷うが、人間と神ではまずその大きさからして違うため、普段何気なくやってる事でも神がやればどんなたわいない事でもビックサイズになってしまう。
 現に、大母神が書きまわしているそれは茶をたてているというよりなんだか巨大な洗濯機のそれを連想させるし、まさかあの量をそのまま飲ませようとか無茶な事を言ってこないだろうかと一抹の不安がよぎりもする。

「出来ましたよ」

 そう言って茶筅を置いた大母神の動きは、素人である秋晴から見ても洗練されていた。
 秋晴の見ている前で、大母神が立てたお茶が単独で浮き上がり、秋晴の前に移動してくる。
 その途中で器は縮んで行き、秋晴の元に辿り着いた時には人間サイズになっていた。
 神と言う存在と付き合っていれば、この程度は驚くにも値しないのだが…かわりにお茶が何やらとんでもなく濃く圧縮されたイメージがある。
 しかも…。

「あの…大母神様?」
「どうしました?」
「何で紅茶なのですか?」

 器の中身は翠ではなく…赤かった。
 香も緑茶や抹茶のそれでは無く、紅茶のそれであると来れば間違いなくこれは紅茶である。
 何じゃこれ?と目で語る秋晴に対し、大母神はいつもと同じ優しい笑みを浮かべて…。

「緑茶と紅茶は焙煎が違うだけで同じ種類の木なのですよ」
「それは知りませんでしたが…」

 確かにちょっとしたトリビアだとは思うのだが…まあ、秋晴は何が何でも緑茶が飲みたいわけでなし、紅茶が嫌いと言うわけでもないのでそのままのむ事にした。
実際問題として…大母神の立てた紅茶は美味しくいただけた。
 時々ではあるが、大母神はこうやってからかう事がある。
 母性の塊だけに、子供のように思う存在をからかいたいという衝動があるのかもしれないとおもうので、秋晴も大抵の場合はそれに付き合う事にしている…のだが、今日の大母神は何か変だ。
 オリ主に逃げられた秋晴を責めるというふうでもない。
 あえて言うなら…無理やりテンションを上げようとしているように見えなくもない。

「それで…お話の続きですが…」

 何となくそれを指摘するのはためらわれるので流す事にした。
 きっちり最後まで飲み切り、器を脇に置いた秋晴は話を最初の段階に戻す。
 スイッチを切り替えた大母神も、神としての威厳を戻して秋晴と向き合った。

『どうやら転生やトリップした直後のオリ主に接触して勧誘しているようです』
「勧誘?…まさかオリ主被害者の会でも立ち上げるって言うんじゃないでしょうね?」

 元か
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