第三十七章 聖王の……ヴィヴィオ?
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弾を周りに展開させている。
スピードに乗ったまま誘導弾を維持しているので、そのままガジェットにぶつけるだけで、充分破壊力はある。
俺一人では出来無い攻撃方法だ。
移動スピードを落とさず、さらに攻撃も出来る。
防御と移動と攻撃の三重である。
これは、アリサのおかげだと言える。
シューティングゲームによくある自機を中心にサポートするシステムをそのまま魔法で実現させているだけなのだが、効果は実証された。
今後、空戦の訓練に入れよう。
AMF空間でのさらなる応用は難しいが、誘導弾を俺達を守るように展開するくらいはできる。
侵入の基本方針はなのはを温存することだ。
聖王のゆりかごの起動及び、動力はヴィヴィオになる。
よって、ヴィヴィオの警護には強力な人材がいると思われるからだ。
恐らく練度の高い戦闘機人の娘の誰かがいるだろう。
「50メートル先右ね」
「了解なの。煩悩退散、煩悩滅却」
なのはの背中に抱きついているわけで。
必然的会話すると耳元で話すわけで。
息をすると首元に息がなのはにかかるわけで。
なのはの性感帯は背中側に多いわけで。
「終わったらたっぷりするから我慢ね!」
「その言葉、忘れたらダメなの」
ヴィヴィオの事を忘れていないか不安だ。
しかし、ここに来ていつもの調子を取り戻した辺り、なのはは実戦向きなのだろう。
たぶん。
●
王座の間。
部屋の奥、椅子に座るヴィヴィオの左右横に、ディエチ、クアットロが、椅子の前に階段がありそのすぐ側に並んでトーレ、チンクがヴィヴィオを守る様にいた。
広く突き抜ける部屋だ。
ここならば空戦に支障はない。
「なのは、ヴィヴィオ横にいる奴らは遠距離系、目の前にいる奴らは近接戦闘系だ」
「いらっしゃーい。ご主人様。挨拶抜きに戦闘を構えるなんて無粋ですよー」
「……、ご主人様?」
「そこに反応するな。陽動、策謀。その類だ……」
クアットロとの関係は秘密にしておこう。
「まあ、酷い。――」
問答無用でディエチに対してなのはが砲撃を撃った。
『問答無用とは。恐ろしい人。ご主人様と、貴女2人ではこちらが不利ですね。目覚めてもらいましょう。古代の王に』
クアットロは撃たれて消えた。どうやら幻影だったようだ。
しかし、通信でこちらに話しかけてくる。
『陛下、目覚めて下さい。頑張ってやっつければ、パパと結ばれるでしょう。思いのままに、力を解放してください』
聞き違えだ。
うん。そうに違いない。
「パパ……、私は……、パパが好き!」
ヴィヴィオがでっかくなっちゃった。
●
疾走。
速度。
迅速。
配点:(スピード解決)
●
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