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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十一話 楽しい合宿
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[(ぱたぱたぱた……!)]
「……?」
突然目の前でぱたぱたやりだしたそれがどう言う意図でそんな行動をしているのか分からず、クラナは首を傾げr。
というかノーヴェやヴィヴィオ等のクラナ以外の人々は何となくそれが分かるらしいのだが、何故に分かるのだろう?

[クリスと呼んでください。だそうですよ相棒]
「あー」
ちなみにアルに分かる事に関しては特に疑問は無い。別にデバイス同士ならおかしくも無いからだ。少し頬を掻いて、ペンライトを握りしめると、遊んでいる少女たちを、クラナは眺めた。

恐らくは、まだ自分の存在に気が付いては居ないのだろう。楽しげに遊ぶその姿からは、次々に笑顔があふれ、何の憂いも見えない。

「(…………)」
どうしても、その光景から自分が先程した事を思い出してしまう。
……もし、自分に彼女達が気が付き、気を使わせてしまうとしたら……

「おい」
「わっ!?」
「ほら。こっち着て座れって」
「あ、ちょっ……(の、ノーヴェさん!)」
いつの間にか目の前に現れていたノーヴェに手を引っ張られ、クラナは少女たちの下へと引きずられて行く。ノーヴェは川のそばにあった石に腰かけると、隣をクラナに勧めた。
其処に座り、相変わらず夢中で遊ぶ少女たちを見る。

……どうでも良いが、アインハルトの水着が引っ込み気味の彼女にしてはやたら布面積が少ない気がするのだが、あれは彼女が選んだのだろうか?
いや、もしかしてルーテシア?
後何故にコロナはスクール水着なのだろうか?自分の水着を買えばよさそうな物だが……

『……さっきな、そこでライノに会ったぞ』
『え?あぁ……えっと……』
『水の中に放りこまれたんだってな?』
苦笑しながら聞いたノーヴェに、クラナは自嘲気味微笑んで言った。

『はい。まぁ……けど、彼奴のした事は、当然だと思いますよ。頭冷やせって、言われましたし。俺もさっきのは……あんまり、馬鹿だったと自分で思ってるんです……』
『…………』
少し頭垂れたクラナに、ノーヴェは頭を掻きながら聞く。

『……なぁ、クラナ、お前は本当の所……お嬢の事、どう思ってるんだ?やっぱり、その……理性的になっても……』
『赦せない……とは、きっと本心で思ってるのは、事実です。そうじゃなかったら、あんな事しないですよ』
苦笑しながら言って、クラナは続ける。

『でも……彼奴の全部が、認められない。とは思ってる訳じゃないんです……ルーテシアはルーテシアなりに頑張ってると思うし、そういう努力を、全部認めない。何て言いたくは無い……けど……すみません……』
申し訳なさそうに言ったクラナにノーヴェは首を横に振った。

『いや……アタシだって、お前に謝ってもらえるような立場じゃねぇよ。こんな事、言っても何にも
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