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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十一話 楽しい合宿
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ーするようにしてやるからさ」
ニッと笑ったライノを見て、ヴィヴィオは一瞬ポカンとしてから、今度こそしっかり涙を拭いて、何時もの、太陽のような笑顔を浮かべた。

「はいっ!」
「ライノ先輩、ありがとうございます!!」
「ありがとうございます!!」
「うん。ありがとう、ライノ」
『やるじゃねぇか』
ヴィヴィオに続いて、リオ、コロナ、それまで黙りこんでいたルーテシアに礼を言われ、ライノは照れたように頭を掻く。

「お?おう。美人にお礼言われると悪い気しないな……」
[マスター、顔がニヤけています。気持ち悪いです。やめてください]
「散々な言われよう!?」
ライノがウォーロックに突っ込まれながらそう言うと、辺りには朗らかな笑い声が響く。と、ライノは少し引いた一で安心したような顔をしているアインハルトをみて、悪戯っぽく笑った。

「よぉ、アインハルト、これで良いか?」
「!?」
「あ!そうだ!」
「アインハルトさん、ライノ先輩に聞くなんてナイスアイデアでした!」
行き成り話を振られたアインハルトは即座に反応できず、戸惑った所にリオとコロナの会い撃ちがかかる。

「「「ありがとうございます!!」」」
「あ、い、いえ、その、私は何も……」
チビっこ三人に一斉に頭を下げられ、あたふたと戸惑うアインハルトを再びニヤリと笑って見送りつつ、ライノはノーヴェに話しかける。

「んじゃ、俺ちょっと着替え取って来るんで」
「着替え?」
「あぁ、はい。ちょいとクラナが濡れたんで。行ってきまーす。あぁ、それと」
そしてライノは最後の最後に、喜ぶべきか否か、なんとも分かりにくい言葉を残していたった。

『この先の川に、クラナ居ますよ』

────

「……ふぅ」
一息ついて、上半身を裸になったクラナは息を吐いた。腰に手を当て、後ろ手に頭を掻く。

「水泳でもしようかな?」
[それも良いですね。……あ、でもその前に、やる事が出来ましたよ相棒]
「え?」
そんなアルの言葉に首を傾げたクラナの横の林から、行き成り水着姿の少女達が飛び出してきた。

「アタシ、いっちばーん!」
「あー!リオずるーい!」
そんな事を言いながら、ヴィヴィオやリオが次々に水の中へと飛び込んでいく。アインハルトは少しもじもじしていたが、やがてノーヴェに促されたのか、ゆっくりと入水していく。
見つつ、クラナはゆっくりとその場を離れようとして、念話が届いた。

『オイクラナ。こっち来いよ』
『ノーヴェさん……でも、俺……』
『いいから来いって』
「わぷっ」
いつの間にか、目の前に白い何かが現れ、クラナの視界にぶつかった。数歩下がってちゃんと見てみる。白く、空中にふわふわ浮かぶウサギの人形だった。

「セイクリッド・ハート……
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