暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十一話 楽しい合宿
[11/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「……ふっ!!」
気合い一閃。撃ち抜いた。

──瞬間、河が割れた──

「……おぉ」
「……へぇ」
「「「「「!!?」」」」」
河の端から端まで水が消え、巻き上げられた水が十メートル以上の水柱になって巻きあがりながら、一気に前方へと進む。
川底が見え、巻きあがった水が落下し……

ドッッ……パァァァァァァンッ!!!

という凄まじい音を立てて巻きあがった水柱が崩壊した。

「「「わきゃぁぁぁ!!!?」」」
「おっと!」
「っ……!?」
一気に流れた水が、ヴィヴィオ達チビッ子組を巻き込んで荒れ狂う。アインハルト含めた全員が水に抵抗しようとしたが、しかしどう考えても抵抗できる流れては無い。しかし……

「(体が……!?)」
アインハルトは、内心で違和感に満ちた声を上げた。
大量の水を受けているのに、彼女達の体は一切其処から移動する様子が無かったからだ。地面に足が吸いついたかのようにその場から体は動かず、顔をかばっている内に水は行き過ぎた。

「(いま……何が……)」
考えても答えは出なかったが、何となくノーヴェ達の居る方を見て、アインハルトは気が付いた。
ノーヴェの隣にいたライノが、ふぅ。と安心したように小さく息をついて居たのだ。

「(ドルクさん……?)」
彼が何かしたのだろうか?そう考えて問うよりも先に、隣でヴィヴィオの声が響いて居た。

「っ〜〜!すっごい!」
「水柱……何メートル!?」
リオとコロナの声が、響き、二人がクラナへと寄って行く。遅れて、ヴィヴィオとアインハルトも続いた。

「今のどうやってやるんですか!!?」
「教えてください!!」
「え、ちょ……」
普段より明らかに積極的にクラナにアプローチを掛ける二人のチビッ子に、クラナは戸惑ったように数歩下がる。

『相棒!モテ期到来ですよ!』
『何馬鹿な事言ってるんだよ!!?』
アルの言葉に突っ込みつつ、結局、クラナは受け流しきれずに、リオとコロナ。加えて、アインハルト、ヴィヴィオにまで、ノーヴェと共に水きりのコツを教える羽目になったのだった。

────

「さー、お昼ですよー!みんな集合―!」
メガーヌの明るい声が、合宿場全体に響いた。それに反応して、チビッ子たちが全員元気に……駆けて来ない。

「は、は〜いぃ……」
「うぅ……腕が痛い……」
「わ、私もです……」
「ぷ、ぷるぷるしてる……」
「だぁから、少しは考えてだなぁ……」
体が痛い痛いと言いながら歩いてくるチビッ子達に、頭を掻きながらノーヴェが続く。その姿を、更に後ろからライノが面白がるように笑いながら歩いてきた。

「っはは!まぁ、良いんじゃないっすか?若いし、すぐ直るでしょうよ」
「……はぁ」
「ど、どうしたの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ