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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十一話 楽しい合宿
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、クラナが怒る事に、私達が赦して欲しいなんて、言えないよね」
「私も……きっと、お兄ちゃんにとっては……私さえ、居なかったらって……」
「そんな……!」
半ば諦めたようなその言葉を聞いた途端に、リオは俯く。彼女の口からは、もうこれ以上何と言ってクラナと、目の前の三人の間に
しかしそんな二人と違い、コロナは納得できないように顔を上げて、泣きそうな声で言った。
「……じゃあ、もうずっと、ルーちゃんやノーヴェさんや、ヴィヴィオまで、先輩に恨まれ続けたままなんですか……!?」
「っ……」
その強く、澄んだ言葉に、言われた三人が怯んだ。
「あんなに近くに暮らしてるのに、沢山一緒に居られるのに……ずっと恨まれたままで、一緒に喜ぶ事も、笑う事も出来ないの……?ねぇ、ヴィヴィオは、嫌じゃないの……!?」
「コロナさん……」
「…………」
その言葉に俯いて、ヴィヴィオはゆっくりと首を横に振った。
「嫌だよ……でも、でも、どうしようもないんだよ……お兄ちゃんが私達を赦してくれるかは、お兄ちゃんが決めることだもん……だから、少しずつ、頑張ってるんだけど……」
それ以上、言葉は続かなかった。全員が黙りこみ、何も言えず、唯唯耳に痛い沈黙だけが、五人の間を行き過ぎる。
『くそっ……』
ノーヴェは、内心で自分の能力の無さに悪態をついた。
彼等が今、俯いて居る当のクラナに「余り傷つけないように」と言われていたのにもかかわらず、このざまだ。無論、この状況を打開する術は無い訳ではない。
クラナの本心を、彼等に暴露してしまえば、この場だけでならば少しは空気も和らぐだろう。しかしそれは、クラナとの約束を破る事になるし、何よりそれらは出来るならばクラナ自身の口から伝えて欲しい事でもあった。
そうして、沈黙がやがて、リオとコロナの嗚咽に変わりかけた時だった。
「……あれ?ノーヴェさんにお嬢達、なにして……うおう!?どったのリオもコロナも!?」
「え?あ、ドルクさん」
道の向こうから、ひょっこりとライノが顔を出した。泣きかけのリオとコロナを見て驚いたように身を引くのに、アインハルトとノーヴェが反応する。
「あ、あの……ドルクさん」
「こりゃ一体……え?何?アインハルト」
目を向いているライノに、アインハルトが声を掛ける。首を傾げて、ライノは彼女の方を向いた。
「あの……今……」
そうして、アインハルトは今の今まで彼女たちが何についての話をしていたかを言いにくそうに語り、その上で言った。
「あぁ、そう言う事……」
「あの、それで……ドルクさんは、クラナさんと、仲がよろしいように見受けました……いかがでしょう?」
「あぁ〜……まぁ、付き合い長いなぁ」
「でしたらその……ヴィヴィオさん達に……」
言いかけたアインハル
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