美食屋、転生する!
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ならない。
ゆえにこの転生管理局が発足されてからは少なくとも魂を破損させた人物、いや天使はいなかったのだが、今回ケースから魂を取り出す作業の際にシャルロットが誤って魂を割ってしまったのである。それはもう、どうやったらこうなるぐらいに粉々になってしまった。それはもう転生管理局の局長である彼女、先ほどシャルロットを叱っていた【大天使ヨミエル】しか直せないほどに。…密かに「こいつわざとやったんじゃないか」とヨミエルが思ったほどに。
「とりあえずこの魂を再生して持ち主の人格を呼び出すぞ。話はそれからだ。ーーーーーーまあ、あまりにも悪人すぎるのであれば交渉くらいはしつやるから」
「うぅ…。わかりましたぁ…」
そしてヨミエルはバラバラになった魂の再生を始めた。ピンセット(…)を使い、木工用ボンドでくっつける作業を。…宗教家がみたら何人かは確実に無宗教になりそうな光景であった。
〜二時間後
「ふう、できた…」
どうやら魂を繋ぎ合わせるのに成功したらしい。…くっつけた継ぎ目がないのは仕様ということで突っ込んではいけない。
その頃、件のドジっ子天使、シャルロットが何をしていたかというと、
ぽりぽり
「あ、できました〜?」
お菓子を食べていた。
「………………」
ヨミエル様の怒りの 沸点は臨界点を天元突破した。
☆
☆
???サイド
「…ここはいったい」
俺の名前は『アキト』。何故だか名前しか思い出せないがこれだけは理解できる。
ーーーーーー俺は死んだということが。
両親の顔も友人がいたかも、そして自らの姓も覚えていないのに何故か自らが死んだという情報ははっきりと覚えているとう常態。明らかに異常といえるだろう。
「いったいどうなっているのだろうか…」
「それは私が説明しよう」
「っ!?」
誰だっ!?
俺が声のした方に振り向くと、そこにいたのは黒い髪をした絶世の美女と、
地に伏す一体の死体?があった。
「まだ死んでないよっ!?」
「うおぅっ!?」
俺の心の声に反応したのか先ほどまで血まみれで地に伏していた少女は、バッと立ち上がってこちらに詰め寄ってきた。
「わ、わかった。わかったからちょっと離れてくれ!」
近すぎだから!
「あ、す、すすすみません!」
そういって俺に詰め寄ってきた少女は顔を真っ赤にして俺から離れた。結構純情
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