暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
その身に騎士を宿せし少年の御話・V
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言うなれば運命共同体。互いに頼り 互いに庇い合い 互いに助け合う。
一人が全員の為に 全員が一人の為に・・・だからこそ現代社会で生きられる。
家族は宝、家族は支え・・・
嘘 を 言 う な っ ! !
猜疑に歪んだ暗い瞳がせせら嗤う。
無能、無職、コミュ障、引きこもり、どれ一つ取っても就職では命取りとなる。それらを纏めてニートで括る。
誰が仕組んだ地獄やら・・・兄弟家族が嗤わせる。
お前もっ!
お前もっ!
お前もっ!
だからこそ――俺の為に貢げっ!!
「・・・はっ!夢・・・」
《大丈夫か、少年》
「一番いい夢を頼みたかったです」
酷い夢だった・・・そして見上げた先には再び知らない天井。だが今日はこの天井がどこの天井か分かっている。
ここは人が良すぎるくらい人がいい高町一家の住む一軒家であり、この部屋はその空き部屋の一つである。
お寺の床よりははるかに寝心地がいい。
気が付いたら高町家に連れてこられ、気が付いたら名前を決められ、気が付いたら家族になってました。みんな士郎さんが「今日からこの子を我が家に迎え入れる!」と宣言した時は随分驚いてたけど、皆事情を聞いた途端すぐに受け入れてくれたみたい。・・・その事情を聴くに、僕は親に捨てられたショックで記憶喪失になった少年という事になっているらしい。
適当に誤魔化すはずがどうしてそうなったのだろうか。皆の妙に優しい目線がちょっと胸に刺さる。
でも僕は悪くない!これはそう、僕が死ぬ理由を作った愚物がすべて悪いんだ!!
ふと時計を確認すると、時刻はまだ6時になったばかり。何だか夢のせいで目が覚めてしまったのでちょっと散歩でもしようか。僕の唯一の持ち物でありお父さん代行であるゼルギウスさんを掴み、リボンを髪に結び付ける。サイドテールというんだろうか、この髪型。それほど髪が長くないせいで先端がヤシの木みたいな形になっている。
「ネックレスとかならもっとつけやすかったんだけどなぁ」
《多少の形状変化ならできるが、ネックレス型にするか?》
「それって時間かかります?」
《数時間かかる》
「じゃあ今日は止めておきます」
寝ている間にやってもらおう。父さん(代理)に夜なべさせるというのも如何なものだろうか。
足音を立てずに階段を下りてそのまま真っ直ぐ玄関へ。実は昨日ここに来たときに気になる物を見た。この家の庭の一角に倉庫にしては妙に大きい建物があったのだ。昨日はうっかり聞き忘れたがせっかくの機会なのであの建物がなんなのか調べてみよう。
そういえばいつか見たテレビで「男はやたらと自分で探したがる」と言っていた。素直に他人に聞けよという女性からの遠回しな忠告だったんだろうか。まぁ僕もご
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