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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
選択肢は二つ
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ういうところに限って君は………」
居心地が悪くなった孝は、部屋を出ていった。
ついでに、高城とありすも続いて出ていくのを俺達は見守る。
「やれやれ………」
「……蒼騎君は平気の様だな」
「慣れてますから。………いや、むしろ慣れてる方が危ないな。孝や平野の方が平常ですよ、“ヒト”として当り前の反応だな」
「彼等は大丈夫かと思うかね?」
「さぁ? だけど、時間は無いと思いますがね。一時の安心なんてすぐに終わりが来るようなモノ、今もこうして<奴等>はバカみたいに溢れかえっている。それを高城の御両親は分かっているからこそ、近い内にここを出ていくことになる。それまでに決めることがタイムリミットだ」
「蒼騎君、キミは助言しないのかね?」
「助言してどうなります? この先生き延びたいなら、自分の決意で決めてもらわなきゃ困る。……助言して決めた決意なんざ、すぐに折れますよ」
「なかなか辛辣だな」
「だが、生き残る為としては当然でしょう?」
「………私もしばし風に当たって来るよ」
冴子は、そういって物静かに部屋から出ていき、部屋には麗と静香、そして俺だけになった。
傍で見ていた静香が無言で肩に頭を乗せて、寄りかかってきた。
「………静香?」
「少し肩を貸してくれない?」
「どうぞどうぞ、俺の肩で良ければ………」
「真紅狼」
今度は麗が俺を呼ぶので、静香を抱えながら麗のベッドの脇に座る。
「ん、なんだ?」
「………手、握っていい?」
「ああ。まったく二人もって甘えんぼだな」
「「だって、真紅狼の体に触れてると安心するんだもん」」
「息ぴったりでなによりです」
つーか、本当に静香のおっぱいでけーな。
これに挟まれたら至福だろうな……………ハヤク、クイタイデス。
はっ?! 俺は今何を考えた!?
我慢だ、俺の家に行けばいくらでも……………喰いホウダイダ。
………ちょっと、俺の理性の限界が来てるな、こりゃ。
爆発した時が怖いなぁ………。
〜真紅狼side out〜
〜冴子side〜
私は、部屋を出た後庭に向かった。
庭には錦鯉が外の事情も知らず、優雅に泳いでいた。
「………錦鯉にも詳しいってワケ?」
「素晴らしい九紋竜だな、これほどのものは滅多に見られないだろう」
「まぁ、姿は似合ってるけど………」
風が吹き、木々を揺らす。
「私は……いや、私も機嫌が良いわけではないよ?」
「理由は分かってるわけね、あなたも………。昨日と変わらない今日、今日と変わらない昨日を当然のモノとして受け入れる幸せは喪われたわ!!」
彼女は冷静に現状を教えてくる。
私達が直面している問題をありのまま伝えてくる。
「……よって
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