第3部 魔法先生ネギま!
第11話 メルディアナに着いて
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、今でもネギ兄さんは母さんのことは何も聞かないの? 父さんのことだけを追いかけてるの? あと、やっぱり父さんが戦争でしたことを理解していないの?」
「なっ………」
まぁ、絶句するわな。歪められて教えられた家族の歪な家族関係を認めたら、即ちそんなとこに戻る必要性がないことを認めることなのだから。
「サギよ、ワシらを恨んでおるか?」
どれくらい沈黙していただろうか。祖父さんがやっと口にしたのはそんな疑問だった。
恨む? 誰を? 両親を? ネギ兄さんを? 祖父さんを? 村の人を?
「いや、別に。幸か不幸か自分の周りがおかしいと感じたのは月村の家で幸せに成れたからだし。どうにも思わないよ。ただ………」
「ただ?」
「英雄の息子というのは、オレの人生には邪魔かな」
「………そうか」
そう言うと、あきらめたように目を閉じて、大きなため息をつき、渡した書類にサインをして返してくれた。
「すぐに日本に発つのか?」
「えぇ。もうここには用はないですし。とっとと帰ります」
「そうか、帰る(・・)か。ネギ達には会って行かんのか?」
「会ってどうしろと。どうせ話してもこじれるだけですよ」
バカ親父を絶対視しているネギ兄さんにはどう言ったって理解できないだろうし。
「それじゃぁ、お元気で」
そう言って席を立ち、扉へ向かう。
「あぁ、サギも「暁です」、そうか、そうじゃな。元気でな、遠坂 暁君」
「ありがとうございます」
そう言って別れられれば良かったのだが、ドアノブに触れようとした瞬間、ノブが回り、扉が開いた。
「サギが、サギが帰って来たの?」
そう涙ながらに入って来たのは高畑(もう心の中では呼び捨てでいいや、こんな奴)に教えられ、連れて来られたネカネ従姉さんだった。
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