第3部 魔法先生ネギま!
第11話 メルディアナに着いて
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で話したいんですが」
「うん?」
だから、なんで当たり前のように聞こうとするの? 高畑さん。
「あぁもう。身内だけで話したいことがあるので、すみませんが、高畑さんは席を外してくれませんか?」
「え?」
え? じゃねぇよ。ナチュラルに身内扱いされると思ってんな。アホかと。なんでこうバカ親父の仲間はこんなんばっかなんだ?
ジト目で黙ってるとようやく理解したのか、「ははは、ごめん、ごめん。じゃぁちょっと外でたばこでも吸って来るよ」とか言って、席を立ち、校長室から出て行く。
「サギ! なんじゃ今の態度は!!」
えっ? オレが怒られる展開?
「なんじゃと言われてもこれから話すのは個人的な話しなんで、よその人は外してもらいたかっただけですが」
「何がよその人じゃ。タカミチ君はお前の父親の仲間で………」
「あぁもう。その辺にしてください。親父の仲間がどうの言われてもオレにとっては3日前に初めて会った他人でしかありません」
「いや、じゃがな」
「もういいです。とにかくこの書類にサインをお願いします。そうすれば直ぐに帰りますので」
そう言って、持ってきた書類を渡す。
もちろん書類は、「スプリングフィールド家から籍を抜く書類」「ナギ・スプリングフィールド及びその妻からの遺産放棄」「遠坂家の養子縁組による入籍への追認」「メルディアナ魔法協会からの脱退」などなど。英語と日本語で書かれた、英国と日本で法的に成立する「スプリングフィールド及び魔法使いからの絶縁」の書類だ。
「な、なんじゃ、これはっ!」
当たり前だが想像だにしなかった書類なんだろう、祖父さんは激高する。
だからまぁ、一から説明する。
村にいた頃からのナギ教(笑)の人からの嫌な視線、扱い。
日本に転移させられ、月村の家で幸福に育てられたこと。
そのおかげでわかった(ことにした)両親の育児放棄と村人の歪んだ態度。
月村の家に育ててもらった恩返ししたいこと。
遠坂 暁として、符術師として生きて行くこと。
そのためにスプリングフィールドの姓は邪魔でしかないこと。
理路整然とあるいは情に訴えるように細々話した。
が、頑として聞き入れようとしない。
ほとんど会ったこともなかったのに、孫として祖父として一緒に生きたいとか、どうよ?
しょうがない、切りたくないけど、切り札を切るか。
言いたくなかったんだけどなぁ。変に祖父さんが粘るから………。
「ねぇ、祖父さん。そんなに言うなら父さんのことだけじゃなくて母さんのことも話してよ。それと村はどうなったの? スタン爺さんやおじさんやおばさんはどうなったの?」
「それは………」
「それに
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