第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第28話:信じる心とは……
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(船上)
アローSIDE
オイラ達は灯台の最上階で闇の炎の番をしていたモンスターを倒し、やはり灯台内に保管してあった『聖なる種火』を使い、元の灯台へと戻した。
リューラも番をしていたモンスター達との戦いに参加し、パーティー戦闘を身を持って憶えたらしく、更に頼れる剣士に成長した。
今まではオイラやトルネコが役に立たなすぎて、一人で戦う事に慣れきってしまっただけなのだ!
だからオイラやトルネコ(特にトルネコの方)が悪いのであって、リューラに罪はないのだ!
まぁこのウルフって人は、その点を解っているらしく、戦闘が終了した時は優しく褒めてくれてた。
それにしても、このウルフって人は凄い!
灯台を元に戻し外に出ると、瞬間移動魔法のルーラを唱え、オイラ達全員を瞬時にコナンベリーに運んでしまった!
オイラはウルフのアニキを尊敬しちゃってます!
そして饅頭と合流したオイラ達は、準備万端状態の船……エピカリス・ネネ号に乗り込み、大海原へ出港した。
饅頭が船名を告げた途端、『ほぅ……“魅力的なネネ”とは、隅に置けませんねトルネコさん!』って、瞬時に意味を理解するウルフのアニキ……
強いし博識だし、本当に格好いいぜ!
更に凄いのがアニキの絵の巧さだ。
出港の為、オイラを始め皆が準備を手伝ったのだが、それが終わり饅頭が金の力で雇った水夫等に船の事を任せると、奴等の邪魔にならない所に座り込み、町で買ったスケッチブックを広げて絵を描き始めた。
もう色々尊敬しまくりのオイラは、アニキの側に近付きスケッチブックを覗き込む……
するとそこには2人の美少女の姿が。
時折向ける視線の先に、リューノと会話するリューラの姿があり、2人の事をスラスラと描いているんだよ! しかも檄ウマ!
アニキの絵の巧さにも、リューラの美しさにも見とれていたオイラ。
気が付くと周囲にはギャラリーが……
頼り無いのに勇者だからってだけでリーダーのシン……半裸なのに平然としているネジの緩そうな女マーニャ……色んな意味掴み所がない不気味な女ミネア……
みんな口々にアニキの絵の巧さを褒め称えている。
流石アニキだ……何をやっても一流の男なんだ!
だが一流とは縁遠い男が、空気を読まずに近付いてくる。
それはホフマン……先程まで饅頭から商売の極意とやらを聞いていたお人好し男だ。
アニキが絵を描いている事は一目瞭然なのに、目の前に立ち興奮気味に話しかけてくる。
「ウルフさん、凄い情報を仕入れましたよ!」
「ふ〜ん……」
無駄にテンションが高いホフマンに対し、まるで興味なさそうに流すアニキ……
何より凄いのは、もうリューラ達を見ないでも絵を描き続けられ
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