暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第10話 魔人たちは先に進むようです
[5/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ハハ!!!こりゃまた随分な要求寄越したもんだ老害共!!!」

「ほんとうよ。あんた達の実力を分かってて言ってんだから性質が悪いわ。」

「本当は隠れて貴方が行ってしまうまで待っていよう、と三人で話していたのです。

しかし、見ていて驚きました。

あの出鱈目な戦闘力もそうですが、一人も切らず峰のみで攻撃。

しかし、あの魔法を使われた時には、全員死んだものと思いましたが……。」


どうやらエーリアスとジルダリアは復活したようだ。良かった良かった。

し、しかし・・・・・


「エーリアスさん、ちょっと良いですか?こっちへ。」

「え?ええと、その…、はい……」


と疑いつつもこっちに来てくれる。


「む、何よ?エイルに変なことしたら承知しないわよ!」

「(ジルダリア、あいつが攻撃しようとしたら……)」

「(あいつはは大丈夫だと思う。

ジオンの言う通り、その気ならもうやっているはずだし。)」

「(しかし………)」


聞こえてるっちゅうねん。ま、頭から信じる奴よかずっと良い。

そんな事はどうでもいい。今はこっちだ。


「やれやれ、可愛い子が泣いてるのは綺麗なんだけどな。

だけど俺は見てると辛いんだよ。」


エーリアスの目からまだ零れている涙をハンカチで拭ってやる。


「「『『なっ?!?!?!』』」」

「ん、ちょっと、良いです///あの、やめて…///」

「いいから動かない。号泣するほど恥ずかしいならやらなきゃ良いのに。

そんなに恥ずかしかったのか?」


五人の反応を無視して拭い続ける。


「その、私は、水の精霊の血が四分の一ほど入っていまして、

普通の人より水分が出易いんです。

そのせいで、一度泣くと暫く止められないんです。

しかも、その、もともと涙脆くて///

で、ですから、その///…あの、拭いてくれなくていいです///」


成程、このままやってても止まらんと。仕方あるまい。


「悪いな、はい。ちょっと自分で押さえててくれ。」

「え?あの……。」


そう言うと俺はハンカチを渡し、『創造』を開始する。


「『創造』『付加』人魚の涙を今一度止める薬を是へ。『――Briah』」


そして俺の手に顕れたのは涙型の小さなビン。


精霊の力を鎮静化させる物なんて本来、数時間かけて『創造』するモノだ。

しかし、この世界ではそれが可能になる。それは『創造』の時間短縮。

本来不可能な『創造』にかかる時間を短縮出来るが、制限がハンパ無い。

『平行創造』の禁止、能力の限定、ステータスの大幅ダウン。


つまり戦闘がほぼ不可
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ