第10話 魔人たちは先に進むようです
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ハハ!!!こりゃまた随分な要求寄越したもんだ老害共!!!」
「ほんとうよ。あんた達の実力を分かってて言ってんだから性質が悪いわ。」
「本当は隠れて貴方が行ってしまうまで待っていよう、と三人で話していたのです。
しかし、見ていて驚きました。
あの出鱈目な戦闘力もそうですが、一人も切らず峰のみで攻撃。
しかし、あの魔法を使われた時には、全員死んだものと思いましたが……。」
どうやらエーリアスとジルダリアは復活したようだ。良かった良かった。
し、しかし・・・・・
「エーリアスさん、ちょっと良いですか?こっちへ。」
「え?ええと、その…、はい……」
と疑いつつもこっちに来てくれる。
「む、何よ?エイルに変なことしたら承知しないわよ!」
「(ジルダリア、あいつが攻撃しようとしたら……)」
「(あいつはは大丈夫だと思う。
ジオンの言う通り、その気ならもうやっているはずだし。)」
「(しかし………)」
聞こえてるっちゅうねん。ま、頭から信じる奴よかずっと良い。
そんな事はどうでもいい。今はこっちだ。
「やれやれ、可愛い子が泣いてるのは綺麗なんだけどな。
だけど俺は見てると辛いんだよ。」
エーリアスの目からまだ零れている涙をハンカチで拭ってやる。
「「『『なっ?!?!?!』』」」
「ん、ちょっと、良いです///あの、やめて…///」
「いいから動かない。号泣するほど恥ずかしいならやらなきゃ良いのに。
そんなに恥ずかしかったのか?」
五人の反応を無視して拭い続ける。
「その、私は、水の精霊の血が四分の一ほど入っていまして、
普通の人より水分が出易いんです。
そのせいで、一度泣くと暫く止められないんです。
しかも、その、もともと涙脆くて///
で、ですから、その///…あの、拭いてくれなくていいです///」
成程、このままやってても止まらんと。仕方あるまい。
「悪いな、はい。ちょっと自分で押さえててくれ。」
「え?あの……。」
そう言うと俺はハンカチを渡し、『創造』を開始する。
「『創造』『付加』人魚の涙を今一度止める薬を是へ。『――Briah』」
そして俺の手に顕れたのは涙型の小さなビン。
精霊の力を鎮静化させる物なんて本来、数時間かけて『創造』するモノだ。
しかし、この世界ではそれが可能になる。それは『創造』の時間短縮。
本来不可能な『創造』にかかる時間を短縮出来るが、制限がハンパ無い。
『平行創造』の禁止、能力の限定、ステータスの大幅ダウン。
つまり戦闘がほぼ不可
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