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少年は魔人になるようです
第10話 魔人たちは先に進むようです
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「アーハハハハハハハハハハ!!フフフフ、ふ、ゲホゲホ。

あー、恥ずかしい。『貴方の様な咎人を見逃せるわけがなかろう。』

『その通りよ。此処で死んで逝きなさい、『白き死神』』だって!!

カッコイイわジオン、エーリアス!!アハハハハハ!!!」


――イキナリ吹き出した。え、えーと・・・?


「ちょっとジル!!ちゃんとやりなさいよ!!

私だって恥ずかしかったんだからね?!」

「は、恥ずかしいだと?!馬鹿言うな!!カッコイイだろうが!!」

「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」

「「ジルダリア(ジル)うるさい!!」」


・・・・これ、俺帰っても良いよね?じゃ、そう言う事で・・・・・・


「止まれ、アーカード。誰が言っていいと言った。」

「いや、この雰囲気、もう俺必要ないだろ。」


ジオンの言葉に俺は振り返る。

ジルダリアは膝を付いて咽ていた。エーリアスは背中をさすっていた。


「今のは無かった事にしてください。良いですね?!」


精霊っ子・エーリアスが顔を真っ赤にして睨んで来る。


「ああ。お互いにその方が良さそうだ………。」

「ありがとう、……本当に、ありがとう………。」


エーリアスは座り込んでマジで泣き出した。

ジルダリアは・・・もう駄目だ、手遅れだ。


「ゲフン。で、俺を見逃してはくれないのか?」

「少し待て、…『大転移符』発動。」


符が発動し、軍全員が転移した。恐らく王都に行ったんだろう。


「これで目撃者は居なくなった。さてアーカード、取引と行かないか?」

「ほう、取引出来る状況か?よく考えろ大神官。」


確かにこいつは強いが、俺が本気を出せばデコピンで木端微塵だ。

更に、他の大神官は使い物にならない。

全魔法使い中、さい、きょう・・・・?


「確かに、お前が本気でかかれば俺達など、瞬きより早く死ぬだろう。

しかし、今の戦いで分かったよ。お前は俺達を殺さないってな。」


ほう、『正義の魔法使い』の全員が石頭じゃ無いのは分かってたが、

まさか頂点がそうとは。


「そこで提案だ。俺達は『大魔導士』になりたいんだが、

元老院が中々認めないんだ。と言うのも―――」

「ああ、分かっている。

上から物を言う元老院よりも皆の為の正義の味方"大魔導士"様

の方が大衆への影響力が上だからな。」

「助かるよ、全く。で、遂に明確な条件を出して来たんだ。約定付きでな。

『『白き死神』『黒翼氷帝』『闇の福音』以上三名を無力化せよ』

だとさ。無茶言ってくれるぜ。」

「クハハ
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