第10話 魔人たちは先に進むようです
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えたし血と肉と骨の痛み 今し出で唱えよ
アーニ・マラウス・ミーン・マ・シーネ・フェイ・スレスド・ワルー・ウード・
モドルンド・アーク・セトプス!
『激力鬼神三面瘡』!!」
両肩と腹から、救世主が倒したとされる鬼神・魔神・龍神の顔が召喚され、
俺と一緒に詠唱を開始する。
「「「「グレン・ケネ・ヒル・ハルフォード」」」」
神代語を持ちいた、半球形の曼陀羅模様の魔法陣が浮かび出て、
かつて封じられた16匹の悪魔が軍を囲むように召喚される。
「「「「『超原子崩壊励起』!!!!」」」」
唱えると、拷問椅子に張り付けられた悪魔どもから絶叫が木霊する。
「「「「ヴぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」」」」
この魔法は、悪魔の苦痛と憎悪をエネルギーとして、目標の存在を物質的にも霊的にも
完全に、根元のレベルまで分解・消滅させるモノだ。本来は、な。
そして、魔法を喰らった軍約5500人はほぼ壊滅し、全く動かない。
残ったのは、たったの三人。
「ああ、避けてくれて非常に喜ばしい。雑魚共と一緒に斃られては拍子抜けだ。
しかしとても残念だ。俺は先を急いでいるのだが、どうだろう。
見逃しては貰えんかな。」
と言って振り返ると、そこに居たのは竜人と、悪魔や精霊のハーフであろう人間。
基本は白い神官服だが、それぞれ赤褐色、黒紫、水色で飾られている。
帽子には竜や爪、水を模した、胸には剣と楯と蛇と獅子を合わせた紋章が付いている。
そして、上級神官とは比べ物にならない魔力。こいつ等が、現『世界最強の魔法使い』
と謳われる大神官だろう。本来ならゆっくりと戦ってみたいんだがな。
「貴方の様な咎人を見逃せるわけがなかろう。」
「その通りよ。此処で死んで逝きなさい、『白き死神』」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
悪魔っ子は無言ですか。仕方ない。
勿体無いが、一瞬で片づけさせて――――――
「……プッ。」
ん?今何か聞こえた様な・・・・。
「…プフ、……ククク、フッ、………フフフ。」
・・・うん、悪魔っ子、間違いなく笑ってるわ。
「馬鹿ジルダリア、我慢しろ!もうチョイなんだから!!」
竜人のニイチャンが言うと、ジルダリアと呼ばれた少女が
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