第9話 魔人は軍隊と遊ぶようです
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、全方位から魔力強化された武器による遠距離攻撃が降り注ぐ。
「ヒュウ、やるねェ!!」
ガァン!
「一撃…!化け物が!!」
「ハッ、何を相手にすると思って来やがったんだ!?」
持っている武器の中で一番巨大な剣で遊んでいると、急に引き下がってしまった。
・・・監察しているうちに詠唱が完了してしまったようだ。
「「「「聖なる光で敵を焼きつくせ!『神光の決壊』!!!」」」」
光の柱が無数に押し寄せてくる。しかし、ただの光呪文ではないようだ。
ああ、確かにそうだ。微かだが、確かに『奴ら』の力を感じる。
ってかエヴァ、聖属性魔法使える奴めっちゃいるんだけど?
『兄さまぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』『シュウ!!ダメえええええええ!!!』
『闇』から二人の叫びが聞こえて来る。
(成程、ノワールでも危険な魔法、と言う事か。)
しかし俺は慌てず、二人に話しかける。
「(『叫ばなくても聞こえるってば。まぁ見てろって。俺の最高峰を見せてやる。』)」
そう言うと俺の周りに炎の様な光が逆巻く。
・・・これを使うには少々時間が足りないな。仕方ない。
「『フィジカル・フル・バースト』!!!」
そう叫ぶと世界が止まったかのようにゆっくりになる。
意識と、肉体全ての時間を100倍に加速するコマンド。
人間が使ったら、1mmでも動けば体が吹き飛ぶような痛みが走る。
が、生憎俺は魔人。―――と言ってもすごい痛い!!
「さぁ、魔人が救世主と言う矛盾を見せてやる。来い!!『メシアの鎧』!!」
逆巻いていた炎が形を成していき、白い騎士甲冑の様な服に変わって行く。
首の付け根まである襟はきっちり締まり、
ジャケットの様な上着は肩が膨らみ、二の腕当たりからスリットが入っている。
中のタートルネックは黒く、白い十字架が刻まれている。
腰には二本のベルトがあり、スカートの様な腰布は六つに分かれ、黒で縁取りされている。
白いスラックスには黒い布が]字に巻かれ、靴は白いブーツっぽいモノが履かれている。
「因果を断ち切れ!!『アトロポスの剣』!!」
そして俺が呼ぶのはメシアの剣。
不規則に波打った刀身は中が黒く、縁は銀色。
刀身の所々に球が埋まっていて、鍔と柄は樹の様なモノで出来ている。
そしてこの剣の能力は、『因果を断ち切る』。
本来ならこの剣の能力を一度使ったらメシアの能力と共に消えるのだが、
俺は再度創れるから使い捨てのような使い方が出来る。
さて、そろそろ俺の時間が戻る。
その前に俺は剣を無造作に横に振り被る。
と、同時に時間が元
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