第9話 魔人は軍隊と遊ぶようです
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ろう、人間!!《Теперь, петь танцевать, человек!!!》
魔人と魔王と吸血鬼と共に!!!
広がれ、『うんめいのうつくしきせかい』」
俺が手を横に払うと同時に、足元から徐々に世界が変化していく。
いや、塗り替えられる。
この世界は、ノワールと出会ったあの氷の世界を模している。
氷色の草が一面に生え、所々から闇色の結晶が生えてくる。
そして俺の後ろには、あの闇色の十字型の棺。
違う所はただ一つ、天上に浮かぶ金色の満月。
俺の全てが詰まった、俺の中の『二人』。ただそれを表した世界。
「な、何が起こった?!」「軍曹!報告しろぉ!!」「寒い!寒いぃぃぃ!!!」
「落ち着け!!隊列を崩すなぁ!!」「空間魔法?!馬鹿な!こんな広大な!!?!」
「総員構えろぉ!!敵は目の前に来ている!」「……面白い。」「解凍呪文!!急げ!!!」
軍の連中は恐慌状態になっているようだが、
落ち着いているのが500人はいる。
恐らくは中・上級神官と大神官。
愚か者だけだと思っていたら、骨のある奴が居るじゃないか。
――だが、この世界は闘争の為の世界では無い。故に、更に塗り替える。
「さぁ、『闘争の始まりだ』」
俺が更に紡ぐと、草原は黒く、結晶は紅く染まる。――棺の黒と満月の金は、変わらない。
『行けぇ!兄さま!!』『やっちゃいなさい、シュウ!!』
『闇』から二人の声が聞こえる。
「ああ、行って来る。――ま、適当にな。」
俺は軍に向かって跳び出すと同時に、白い神官服が100人程前に出てきて魔法を放って来る。
「「「魔法の射手・連弾・雷の153矢!!!」」」
「「「魔法の射手・戒めの風矢!!!」」」
「「「「「魔法の射手・連弾・光の201矢!!!!」」」」」
約30:20:50の割合で魔法の射手が放たれる。
雷・風で動けない所を、光で攻撃。と言う作戦だろう。
悪くない、むしろ即興にしては完璧な作戦だ。
だが、俺にとっては、『悪くない』だけだ!!
「さぁ今回が御披露目!!俺の創りしこの盾、撃ち抜けるなら打ち抜いて見やがれ!!!
行くぞ!!『熾天覆う七つの円環』!!!!」
俺が止まり、手を前に出すと、
2m程もある七枚の花弁が円を描くように広がり、魔法の射手を防ぐ。
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