第9話 魔人は軍隊と遊ぶようです
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
静かにキスすると、ノワールも『闇』に入って行く。
「頑張ってね。」
「任せろ。」
短いやり取りを終えると、目を閉じる。
そして目を開け、詩を紡ぎながら移動を開始する。
「 我が心中に眠る暗き空に響け
そこは深い森
響くは堕天使の歌声
天上の月は忌み子の金
包む黒は虐げられた乙女
我の心にいるのは負の者のみ
故に見よ その美しさを
如して見よ その荘厳さ
我に在るのは是への愛のみ」
俺の『これ』の発動に必要なのは名前のみ。
だが、今は詠いたい気分だ。彼女達を綴った詩を紡ぐ。
「 壊された黒は我を包む
壊された金は我が包む」
ここまで詠うと、軍が見えてきた。何か叫んでいるが関係ない。俺は歌の最後を詠う。
さぁ刻もう、恐怖劇を
しかし怒りの日ではなく
共に謳おう、出立を」
俺は甲を前に向け、ゆっくりと手を広げる。
「 |さぁ、歌い踊
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ