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少年は魔人になるようです
第8話 魔人は賞金首になるようです
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ーク。『イレギュラーがあった場合の戦闘結果』だってよ。」

「≪分かっているくせに良く言う。

今のは英雄が加入したイレギュラーを含めた戦闘結果だ。≫」

「と、言う訳だ。明後日起きたら旧世界にゆるりと帰還。これで決定だ。異論は?」

「あるに決まっているでしょう?!

危険すぎるわ!!もっと別の「ノワール」っ?!」


「俺は、他の案があるなら、話せと言っているんだ。

悪いがこれはお前達の身を守る最善で最高の手段だ。無理矢理でも聞いて貰うぞ。」

「で、でも!私はシュウが心配で……!それで………。」

「ノワール。お前を悲しませないと約束した。

しかしそれはお前達の安全とは天秤にかけられない。

お前らが傷を負おうものなら、俺は仇成す可能性のある万物を破壊し、俺は死ぬ。

俺はエヴァもノワールも簡単に殺せる。そんな俺を、俺は残しておかない。

確率をゼロにする為に、俺の死は必要だからな。」


「「シュウ?!(兄さま?!)」」


「言っただろうが、俺が一番大切なのはお前達だ。

俺自身はその次でしかないんだよ。自分勝手で悪いな。

さて、どうする?別のあてのない方法か、俺を信じてくれるか、だ。」


まぁ、ここまで言ったらどう答えるかなんて経験で分かってるんだよなぁ。

最低?知った事か。何度でも言ってやろう。


「ずるいわ。そこまで言われたら、シュウを信じるって言うしか無いじゃない。」

「ああ、全くだ。しかし忘れるなよ。」

「「シュウ(兄さま)が死んだら私達も死ぬからね(な)」」


俺は、ノワールとエヴァ以外、知った事じゃ無い。だから、死ぬ訳にはいかない。

二人の前に片膝をつき、手を握り、首を垂れる。


「承った、姫様方。この愁磨・プテリュクス・ゼクスパール・織原。

全身全霊を持ってお守り致します。」

「フフフ、私と愁磨は愁磨がマスターなのに、立場が逆ね。」

「ククククク、私は心地よいぞ。兄さまが跪くなど見た事が無いからな。

いつか修業で負かして跪かせてやるぞ!!」


全く、情緒もへったくれもない姫様だな。


「お前らな……。もっと感動的に行けよな!!演技でもいいからさ?!」

「ああ、そうだ。戦前に、勝利の女神からプレゼントしないとな。」

「いや、それって普通戦いの前夜に送るモノじゃ――ム!?」

「なぁ!!??!?」

「……ん、ふ………っちゅ。フフフ、頑張れよ、マイマスター?」

「ハハ、これじゃ負けらんねえな。もっとも、女神じゃなくて魔王様だけどな。」


ちょっと死亡フラグな気もするが、そんなもんへし折ってやる。


「な、なななななな?!/
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