第7話 少年達は知り合うようです
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んが、後はあなたがなんとかしなさい!!!)」
「(………うう、分かりました………。
悪いが、離れててくれ。1km以内なら結界あるから。)」
ふぅ、とため息をついて離れていくエヴァ。
そして俺はノワールの背後になんとなく正座で座る。
「ノワール…その、悪かった。
…言い訳だが、目撃者を残すわけにはいかなかったんだ。
今賞金首になるのは面倒だったんだ。せめてエヴァが力を付けてからじゃないと、
何かあった時、エヴァにもしもってことがあったから……。」
「……人間如きの力であったなら、リミッターを着けているとは言え、
お前なら対処出来るだろう……?」
そう、俺はまだ、感情が昂ったりした時の力の制御が完璧でないから、
リミッターをかけているのだ。――いや、そんな事はどうでもよくてだな。
「い、いや、確かにそうかもしれんが、イレギュラーが起きた時の事を考えた場合、
皆殺しにした方が危険が低かったんだ。」
「しかし、その程度のイレギュラーなんて、私がエヴァを守っていれば問題ないだろう?」
言いつつ、ノワールが俺の方を向く。
「う、その通りだ………。」
「…た、確かに私はあの時、お前が全員殺すと確認した時、覚悟が出来てなかった。
お前なら連れて逃げる事など雑作も無いと思ったし、そこまでする必要も無いと思ったからだ
。
私も、追われながらの生活など勿論嫌だし、そう言う事は極力避けるべきだと思う。
……だから、お前のあの時の行動は正しいのだ………。」
あ、あれ?意外と納得してた?ならなんで拗ねてたんだ?
「だが、私は悲しいのだ……シュっ、シュウに、信じて貰えなかった事も……。」
「いや!?俺はノワールを信じてるぞ?!ただあの時は―――」
「そうでは無い!そんな事は分かっている!!
お前が私の事を思ってやってくれた事も……!しかし、わっ、私は嫌なのだ…。
こんなモノ、駄々を捏ねているだけだと分かっている…。
私が起きた時、そこがお前の創った『闇』の中だと分かった。しかし、不安なのだ……。
寝る時に、起きた時に、シュウが居ないのが、不安なのだ………ック…。」
「(また!?)の、ノワール。」
「何時もそっ、傍に、シュウが居なぃ、と、不安なのだ……!!
こっ、んな、女、面倒だと、思うぅ。だけど、だけどぉぉ………
わっ、私は、弱くて、弱く、なっ、てしまって………
私には、私には、シュウしか、居ない、から、だか、ら、だから…………。」
「もういい。もういいから。ごめんな。
ごめんな、ノワール。こんな奴で、ごめんな……。」
俺は
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