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闘技場の戦い
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あり五秒もたつとすぐに外れてしまうようになっている。

 五秒たつと自動的に関節技がゆるくなりボスが脱出する。しかし、ゲツガはまだ固め技から復活していない状態。そこに攻撃をしようと接近する。

 だが、ゲツガも食らうわけがなく素早く立ち上がり、それを受け止める。ガードしたが若干のダメージを受け、体もほんの少し浮く。そこにボスは蹴りを入れる。しかしゲツガはそれを掴んで再び関節技に持ち込んだ。膝十字固めを空中で決めてそのまま床に落ちる。

 もちろん、こんなことは現実で出来るわけがないがゲームだから可能なのだ。

 再び、決めれらじりじりとHPが減っていく。しかし、また五秒後に外された。今度は警戒したのか今度はせめてこずにじりじりと詰め寄ってくる。

 ゲツガは立ち上がる。今度は自らが攻めに転じた。

 まずはジャブで様子見をする。特にそれに気にした様子もなくボスはそれを払い落とす。ゲツガは素早く手を戻してまたジャブを放つ。それも弾かれてボスは正拳突きを放ってくる。

 しかし、ゲツガはこれを狙っていた。その正拳突きにあわせて自分もストレートをあわせて放つ。カウンターだ。

 ゲツガはそのまま正拳突きを避けて拳をボスの顔面に叩きつけた。

「がっ!!」

 さすがにカウンターを食らったボスは頭が後ろへと息からだが倒れる。しかしまだHPが残っている。ゲツガは振りぬいた拳とは逆の拳を握り、背中を持ち上げるようにアッパーを食らわせる。

 それでようやくHPが空になり、バトルが終了した。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 バトル終了後、ゲツガとナナミは街に帰っている。しかし、ナナミはゲツガの強さが気になっているのか、リアルのことを聞いてくる。

「ねー、ゲツガ〜。せめてどうやったらそんな動き方が出来るかぐらいは教えてよ〜」

「あー、もう。諦めろって。ゲームでリアル情報の交換は禁止されてはないけどしてしくても無理なんだよ。犯罪とかあったら困るだろ」

「別にゲツガはしそうにないからいいじゃん」

 ゲツガは自分が初心者の時でもここまではしなかったぞと頭をかきながら言った。

「あのなーナナミ。言っとくが、リアルとこっちではキャラが違う奴なんていくらでもいるんだぞ。俺だってこっちではキャラ作りしてるだけかもしれないんだぞ」

「私なんてこっちのなんて完全にキャラ作りだし。実際の私は少しおとなしいくらいかな」

「お前は自分の情報を簡単に流すな!」

 ゲツガはナナミの頭を軽く叩いて少し早歩きになる。その後をナナミは追っかけてくる。

(何か、面倒なのとパーティー組んだな……)

 溜め息を吐き、ナナミの質問攻めを交わしながら街へと帰った。
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