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闘技場の戦い
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瞬間に、頭を掴まれてから膝蹴りを食らわせた。しかし、それでもHPはのこっていた。NPCは一度離れる。

「もう終わったな」

 ゲツガはそう呟く。その言葉どおりすぐに決着がついた。

 NPCはナナミと距離を詰めて攻撃しようとするがナナミはそれをカウンターを入れるように蹴りを腹に入れた。それを避けることが出来ずにそのままNPCは崩れ落ちた。

「お疲れ〜」

「うん、やっぱり二人を一気にやるのはきつかったかも」

「それなりゃやめときゃよかったじゃねえか。一対一の戦い方じゃこれからはやばいんじゃねえの?」

「そうは言っても、ゲツガは一対一だったからそんなことをいえるんでしょ。もしも、ゲツガが一対多数だったら私の気持ちがわかるよ」

「一体多数なんてよくあるからこそ言えるんだよ」

「へぇー、一対多数があたりまえだったねぇ。結構興味深い」

 ゲツガは繰り返し言われて頭をガシガシとかいた。リアルのことをうっかり喋ってしまいそれに興味をもたれてしまったのだ。

「ねえ、ちょっと聞かせてよ」

「駄目だ、それ以上の詮索はマナー違反。しかも、そんなに知り合って間もないのにそんなこと話せるか。それにまだ俺は戦闘が残ってるんだからな」

「そういえば後ボスがいたわね」

 そう言ったと同時に奥のふすまがガラッと身長が190cmくらいでガタイのいい男が出てきた。

「弟子がもうやられたか、道場破りがぞろぞろと……すぐに追い出してやる」

 そう言うとすぐに空手の構えを取って中心まで歩く。ゲツガもすぐに構えを取って近づいていく。ゆっくりと近づいていき、自分の射程圏内にボスが入り込んだのを確認すると足を薙ぎ払うように蹴る。その速度は現実の元々通っていた道場の先生に放った奴よりも鋭く速い。

 それをガードしようとするがそれでも抑えきれずにボスは飛んで衝撃を受け流す。しかし、そのまま振り切られて横に飛ばされた。HPはかなりの勢いで減っていくが注意域のイエローにも行かない。

「さすがはボス、これくらいじゃ倒せんか。あのゲリラNPCみたいに単純だったら結構楽なんだけどな」

 体勢を立て直したボスはすぐにゲツガに接近して正拳突きをしてくる。それを体をずらしてかわすと、今度は逆の手で指だけあわせて尖らせたような形を喉へと突き出してくる。
それもダッキングでかわし、その状態から距離を詰める。

「せいっ!」

 ゲツガはボスを押して倒すとすぐに腕を掴んで関節技を決める。なるべく動けなくするためにV2アームブロックを使用する。腕で頭をロックして足で腕を固める。

 ボスは決められてそれをとこうとするが、解けずにじりじりとダメージを食らっていく。しかし、この世界のシステムは関節技などには時間制限が
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