闘技場の戦い
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ったく仕掛けてくる素振りを見せない。ゲツガは攻めてくるのを待つ。そして、ようやく腕を少し下げて攻撃に入ろうとした。まずは、蹴りで足を払おうとしてくる。
それをジャンプしてかわすと今度はフックを放ってくる。それを払い落として地面に着地すると今度は膝蹴りで顎を蹴られそうになる。それをしゃがんだ体制から後ろに仰け反りバク転の要領で顎を蹴り上げる。
「おいしょ!」
顎に当たった感覚がする。そしてすぐに体制を立て直して相手を見る。相手は顎を蹴り上げられて若干後ろに下がり頭が完全に上を向いて、こちらを向いていない状態だった。
ゲツガはすぐに相手との距離を詰める。そしてNPCが顔を下ろすと時にはすでに目の前にいる。すぐにNPCはガードしようとするが遅い。
また顎をエルボーで上げてから自分を見えないようにする。そしてすぐに開いた鳩尾にすぐに右上からのストレートを叩き落す。地面に叩きつけると止めに顔面に倒れこむようにエルボーを入れる。それを食らったNPCは完全にHPバーが消えてポリゴン片に変わった。
「ふぅ」
ゲツガは戦闘を一つ終えると息を吐く。そして、ナナミの方を見ると苦戦しているが何とかやれているようだ。これなら、ボスNPCは楽に行けるだろうと思った。
が、やはり、ナナミも初心者。少し油断した成果、NPCの連携攻撃にはまってしまった。
「ちょ、痛いって!!」
それをもろに食らわずに何とか避けれてるものの危うい。ゲツガは危ないと思い加勢しようとNPCを一体倒しに行くがナナミがこちらが近づいてくるのを見て叫んだ。
「ちょっと、ゲツガ。この二体にはもう手を出さないで!こいつは私が倒すんだから!」
「とは言っても正直見てられないんだが」
「いいから黙ってみてて!」
そういわれたので接近をやめて、そのまま停止する。
ナナミはそれを見ると完全に避けに専念する。しかし、同じ初心者なのに体の動きが滑らかだ。まるで、何か武術を習っているような動きだ。まあ、家に道場があるって言ってたしそこでやっているんだろう。
そしてようやくNPCの攻撃が鈍り、隙が出来た瞬間ナナミは一体のNPCに蹴りを入れて倒すと、その後ろにいたNPCには体を回してそのまま回し蹴りを入れた。
その後、まずは最初の蹴りで倒したNPCの鳩尾にとび膝蹴りを食らわせた。あれはさすがに痛いと思いながら見ているとその攻撃はかなりの威力があったらしく、残りのHPを全て削り取った。
「足技の使い方、うまいな」
正直、先ほどの足技はつなげもよかった。正直、あっちもあれだったら普通にゲリラNPCを倒せるんじゃないかってくらいだ。
もう一体は先ほどの蹴りを食らった腹を押さえながら下を向いていた顔を上げた
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