第72話
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、その見方は素人ではなく周りに気づかれないように見ていた。
(この女性、普通の女性じゃない。)
麻生は警戒したがその女性は本当に急いでいるのかもう一度ごめんね、と言って走って行ってしまった。
その後だった。
女性を追いかけるように上条が人混みの中を走っていた。
それも携帯電話を片手に持ちながら誰かと喋っていた。
「あっ!上条当麻!!」
麻生の他に応援さぼり組を見つけた制理は上条を追いかけようとしたが、麻生が手を掴んで止める。
「どうしたの?」
「あいつがあんなに必死になって追いかけているんだ。
何か大事な理由があるんだろう。
今はほっといてやろう。」
麻生に言われて制理は殺気の上条の顔を思い出す。
確かに何か焦っているようにも見えた。
制理はため息を吐くと、麻生の手を引っ張って前に進む。
「ほら、男子トライアスロンの競技場はこっちよ。」
何とか注意を逸らす事が出来て、麻生は少しだけ安心する。
おそらく、上条が追っているあの女性は魔術師だろう。
携帯ではステイルか土御門に連絡しているのだろうと、麻生は考える。
麻生は制理を魔術側の領域に入れたくなかった。
彼女には大覇星祭を楽しんでほしいから。
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