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とある星の力を使いし者
第72話
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いた霊装は極端に少ない。
これらの理由から神裂を呼ぶ事が出来ない。
必然とメンバーは土御門、ステイル、上条になる。
ちなみにインデックスは呼ぶ事が出来ない。
彼女は魔術に関する問題なら、例外を除いて誰よりも知っているだろう。
だが、この学園都市で起こった様々な魔術的な事件は上条と麻生が解決したが、それらは全部は禁書目録が解決したという事になっている。
なので、何としてでも学園都市に入りたい魔術組織はインデックスの周りに特殊なサーチをかけており、ステイルや土御門などの特定の魔術師以外の魔力を探知した瞬間、突入するように準備している筈だ。
だから、少しでも戦力が欲しいこの状況で上条は麻生を誘おうと提案している。
あの神裂を倒した事のある麻生が手伝ってくれればこれまでにない戦力になるだろう。
上条の提案を聞いた土御門は苦笑いを浮かべて答えた。

「カミやんの言いたい事も最もだけどにゃー。
 おそらく、キョウやんは手伝わないと思うぜい。」

「何でだ?」

「キョウやんが手伝う理由がないからにゃー。」

「?」

土御門の言葉がよく分からないのか上条は首を傾げる。

「いいか、カミやん。
 あいつは自分に被害を受ける事が分かったら動くが、被害がかからないと思ったら動かないぜよ。
 気まぐれで被害関係なく動いてくれる事もあるが、よほどの事がない限りないだろうにゃー。
 後、自分が守るべき存在に危険が及ぶ可能性が出た時と、動く場合の理由が限られてくるにゃー。
 この「刺突杭剣(スタブソード)」はキョウやんには全然被害がないし、科学側にもそれほど大きな取引でもないにゃー。
 あくまで聖人を殺す為に特化したようなもんだぜよ。
 キョウやんに頼んでも自分達で何とかしろ、って一蹴されることが目に見えてるにゃー。
 おそらく、ステイルもそれが分かっているからキョウやんに頼むなんて簡単な答えを出さなかったんだぜよ。」

土御門に言われて気づいた。
あの麻生が動いた時は誰かが死にそうな目に遭っている事の方が多い事を。
しかし、気になった。
土御門はそれほど麻生に関わっていないのにどうしてそこまで分かっているのか。
それを聞いてみると土御門はにっこりと笑みを浮かべた。

「キョウやんは自分で思っているよりかは分かりやすい奴ぜよ。
 交渉や話術などに関してはオレより強いと思うが、自分の事となると分かりやすい奴だにゃー。」

笑みを浮かべて答える土御門だが、上条はそうなのか?、と首を傾げるのだった。







大玉転がしが終わった後、麻生はまた街中をブラブラと歩いていた。
最低限の競技しか出場しないようにしたので、今から結構時間が空いている。
愛穂の所に行こうかと思ったが、相手は仕事中な
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