村までの案内 〜 悪魔と呼ばれた子供〜
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ただいま二人で飯を食べているところであります。
えっ?何故かって?
「そりゃぁ、名前を聞こうとしたら両方の腹の虫が鳴っちまったんだもん。しょうがねぇよなぁ」
「?」
「何でもないよ、俺の独り言だから」
俺と幼女は向かい合わせに座り、二つのおにぎりを一個ずつ食べている。
「ごちそうさまでした」
「…………」(ペコリ)
俺は食べ終わると幼女の方に向いた。
幼女はこの動きに反応したのか俺との距離を広げた。
俺はその行動を無視して頭を下げて
「助けてくれて、ありがとう」
礼を言った。俺は頭を上げて
「ところで、君の名前は?」
「………………」
幼女は黙ったままこちらを見ている。
「まぁ、いいか………それじゃあ、村まで案内してくれないか?」
そう言うと、幼女は頷いて俺の前を歩き始めた。
「ちょっと待ってくれ」
「?」
俺はそう言うと、幼女に近づいて背中に背負った(普通におんぶです)
「!!?!?」
「コラコラ、暴れると危ないだろ?」
そう言うと、幼女は大人しくなった。
「それじゃあ、行くとしようか」
俺は軽めに走った。
〜10分後〜
「よかったぁ、やっと辿り着いた」
俺は村の近くの木に重心を預けてそう呟いた。
そして、一息ついて村に入ろうとしたら
グイッグイッ
幼女に服を引っ張られて止められた。
「ん?どうしたんだ?早く村に行かないのか?」
「…………」(グイッグイッ)
「もしかして……………村に行きたくないのか?」
「……………」(コクコク)
しょうがないので俺は誰かが気付いてくれるまで、ここで待っていることにした。
〜5分後〜
二人で木に持たれて座っていると、村人がこっちに気づいた。
そして、村人が震えながら
「悪魔がきたみゃ〜〜〜!!!」
と言って逃げてしまった。
「?悪魔?」
俺は?マークを出しながら、村人の逃げた方を見た。
すると
「お侍様、アレが悪魔の子ですみゃ〜〜」
ついさっき、逃げていった村人が誰かを連れてきた。
「アレが村人の言っていた悪魔か……」
その人物はこっちを向いて、そう呟いた。
俺はこっちを向いた侍を見て、固まった。
何故なら………
「お、女ァ!?」
そう、その侍とやらは、ポニーテールをした巨乳の女性だった。
その女侍は、声が聞こえたらしく
「女で悪いかァ!!?」
怒り始めた。
女侍の周りにいる付き添いの足軽がこちらに刀を向けて
「そこの木陰で休んでいる二人組よ!!今すぐ出て来るがいい!!!」
俺はその言葉通りに従おうとしたが、幼女は服を引っ張って行くなと無言で伝えている。
「大丈夫だよ…………何かあったら助けてやるからさ」
「………
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