第71話
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うな。」
「いいじゃねぇか。
お前の愛称だよ、可愛いじゃねぇか。」
「お前は一回死ぬか?」
割と、マジで殺気を出す麻生。
それを全く気にすることなく、男子クラスメイトは話しかけ、女子生徒は麻生に見惚れている。
おそらく、競技中の麻生の男らしさに見惚れているのだろう。
そんな中、小萌先生が半分涙目になって救急箱を抱えて立っていた。
「ど、どうしてみんな、あんな無茶してまで頑張っちゃうのですかーっ!
大覇星祭はみんなが楽しく参加する事に意味があるのであって、勝ち負けなんてどうでも良いのです!
せ、先生はですね、こんなボロボロになったみんなを見ても、ちっとも、ちっとも嬉しくなんか・・・・ッ!?」
涙を必死に堪える小萌先生に、麻生が言う。
「俺は先生の為にやったわけじゃないですよ。
あの教師の発言にムカついただけです。」
そう言うと、他の生徒がニヤニヤした表情を浮かべる。
麻生はそれを見て、少しだけ眉をひそめる。
「なに、ニヤニヤしてやがる。」
「いや〜、キョウやんはツンデレだな、ってな。」
その生徒の発言に一同全員が頷く。
「てめぇら、一度死んでみるか?」
と、神造兵器を具現化させようと本気で思った時だった。
突然、横から何者かに抱き着かれた。
その人物とは食蜂操祈である。
その光景を見た瞬間、さっきまで笑顔だったクラスメイト達の笑顔が凍りついた。
「さすがは恭介さん♪
私の将来の夫さんだぞぉ♪」
操祈の爆弾発言にクラスメイト達の表情が信じられないモノを見たような顔になる。
対する麻生は抱きつく操祈をうっとおしいそうな顔で見つめる。
「さっさと離れろ。
朝で会った時も言っただろう。
暑苦しいって。」
朝もだと!?、と男子生徒は一斉に叫ぶ。
操祈の後に続くように続々と常盤台の生徒がやってくる。
「女王!他の人が見ているのに止めてください!」
「さすがは元常盤台の生徒である麻生さんですわ。」
「はい、私も見ていてとても驚きましたわ。
麻生さんはやっぱりお強いのですわね。」
「あ、あの、け、怪我はありませんか?」
婚后や湾内や泡浮などの常盤台の生徒達が麻生の元に集まってくる。
それを目の当たりにした男子生徒達は殺意の籠った目をしながら言う。
「ちくしょう!!
やっぱりこんだけフラグを建てたのか、あいつは!!!」
「麻生を常盤台に送るべきじゃなかった!!」
「もうあいつはクラスメイトではない!
俺達の敵だ!!」
さっきまで麻生の事をツンデレやら何やらと言っていたのに、一転して麻生に殺意を向けている男子生徒達を見て麻生はため息を吐くのだった。
あの
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