第71話
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て行く。
敵陣の先頭集団が麻生を止めようとしてくるが、その間をすり抜け、さらに空気を圧縮したモノを置いていく。
麻生が通り抜けた瞬間、圧縮玉が爆発して五人くらいの生徒が上に吹き飛ぶ。
ここからが、麻生の踏ん張り所だ。
出来るだけ多くの敵を倒しつつ、敵陣の棒までの道を作る。
さらに、これは団体競技。
麻生一人が無双しても意味はない。
全員で勝利を勝ち取る事で、あの教師の鼻を折る事ができるのだ。
なので、麻生は衝撃波と体術などを主体とした地味だが、確実に倒していける戦法とる。
麻生を止めようと何十人の生徒が麻生に襲い掛かる。
それらを衝撃波で吹き飛ばし、時には拳や蹴りなどで攻めていく。
「恭介だけじゃねぇぞ!!」
遅れて上条達がやってきて、本格的な乱戦になっていく。
予め、先頭集団を麻生が倒しておいたのが良かったのか、上条達はそれほど怪我をすることなく敵陣の真ん中くらいまで来ていた。
しかし、後方にはまだまだ敵が残っている。
麻生は敵陣の後方から飛んでくる爆圧弾を破壊しながら、叫んだ。
「当麻!
背中を貸せ!!」
その言葉に上条は反応して、麻生に背中を向ける。
膝を曲げ、腰を若干落として、おんぶするような体勢になる。
敵側の生徒が麻生は危険だと判断したのか、まずは土台となる上条を潰しにかかる。
それをさせまいと、青髪ピアスと土御門が上条を守る。
「貸し一だぜい、カミやん!」
「本当なら、女の子を守った方がええねんけどな!」
「来い、恭介!」
「おおおおおおおお!!!!!!」
麻生は上条に向かって走り出す。
途中、何人かの生徒が麻生の邪魔をしに来るが、他の生徒がそれを阻止する。
そのまま上条の背中を踏み台にして、一気にジャンプする。
敵陣の後方まで飛んだ麻生は足に空気の圧縮玉を創り、着地した瞬間に爆発させる。
その影響で周りにいた、数十人の生徒が吹き飛ぶ。
目標の棒は目と鼻の先だった。
敵側の棒を守る組の生徒が麻生に襲い掛かる。
それらを衝撃波で吹き飛ばし、一気に棒に近づく。
左手で拳を握り、棒に向かって突き出す。
二、三人が棒を支えていたが、それらと一緒に棒が後ろに倒れる。
その瞬間、競技終了の合図と観客席からの拍手と歓声。
最後に自分達の生徒が歓喜の声をあげるのが聞こえた。
競技が終わり、選手用出口から校庭の外に出る。
「やったな、キョウやん!!」
「ああ、大勝利だ!」
「見たか?
あの教師の悔しがる顔を?
俺達だってやる時はやるんだよ!!」
クラスメイト達が麻生を取り囲む。
それを見て、麻生は鬱陶しいそうな顔をする。
「ええい、暑苦しい。
離れろ、お前ら。
あと、キョウやん言
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ