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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第27話 ひげの理由
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ストラスキル》と言えば《体術》スキルの話か?」
リュウキはアルゴに向き直してそう聞く。
「……やっぱり リュウキは知っているカ? その通りダヨ。あいつ等……忍者だからその完成で取得シタイ!! と言って聞かないんダ……」
アルゴもうんざりとした様子だった。だが、リュウキには、益々わからない。
「……なら、なぜ知らないと言わなかった? それならば、付きまとわれる事も無いだろ?」
そうなのだ。それは最もな事だろう。
アルゴの言い方なら、『知っている。でも教えない』とストレートに言ってるも同然だ。そう言ってしまえば、相手側に追われてしまう事は判るだろう。それが、執着心のある連中なら尚更だ。
「……ムゥ、……それは情報屋のプライドが赦さなかッタんだ。いや、邪魔をシタ……というべきカ」
アルゴは、何やら渋い顔をしながらそう言っていた。リュウキはそれを聞いて、漸く成る程、と理解できた様だ。
「……それで知っているけど売らないか。随分と難儀な性格だな。だが、お前がそんな気にするような事か? 職業柄、敵が多そうだが?」
「……情報を売った恨みなんか、三日も寝れば忘れるサッ! でも こいつは違うんダ! 下手すると一生続くんだヨ……!」
そう言うと、アルゴはブルブルと身体を震わせていた。だが、それでもリュウキには理解できない。オーバー過ぎるだろ……、とため息を吐く。
それと同時に、あのクエストの仕様を思い出していた。あのクエストは、一癖あったのだ。受けるのは自由だが、もし……クリア出来なかったら……。
そこまで思い出した所で、リュウキは悟った。
「はぁ……、その珍妙な髭の正体が《あれ》だったのか。確かに、クリア出来なければ、ずっと続くものだが……。 一生続く? 少し大げさすぎないか?」
リュウキはそう返していた。
このクエストを受けた事はリュウキも勿論ある。
説明すると、その際に、その体術を取得する際になぜかNPCのおっさんが、筆を用いて人の顔目掛けて筆を伸ばしてきた。……いきなりだった事と、かなりの速度だった事で、驚いたのだが、リュウキはわけなく、その筆を回避した。
そして、回避してしまったが故に、クエストが一向に進まない。回避するリュウキと筆を振り回す体術を伝授するおっさん師匠。……正にエンドレスだった。
システム上のNPC側が諦め、折れる訳も無いから、仕方なくリュウキの方が折れ、髭を書かせた。
左右に3本ずつ伸びる髭、と言っても書かれるだけだから、実際に伸びている訳ではない。どうやら、それがクエスト・スタートのトリガーだったようだ。
その後は、散々回避わされた癖に、そのおっさんは得意気な顔のまま、クエストが進行した時は複雑なものだったと記憶
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