魔法先生ネギま!
0292話
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頭を抱えてショックを受けている神楽坂。魔法バレを知られたというよりも、その辺をすっかり忘れ去っていたのが衝撃だったらしい。
「さて、取りあえずお互いの立場的にはこれで問題無いな。それで、ネギ」
「何ですか?」
「エヴァに対する戦いには、俺達も協力してもいいがどうする?」
「うひょー、マジっすか!? これで戦力が一気に3人も!」
俺の言葉を聞いたカモが文字通り飛び上がって喜ぶ。
ネギに関しても……関しても?
「どうした?」
てっきり喜色満面の表情を浮かべているのかと思いきや、何かを悩んでいる様子のネギの表情はすぐに何らかの決意を込めたものへと変わる。
「アクセル君、気持ちは嬉しいんだけど、エヴァンジェリンさんに対しては僕が立ち向かわなきゃ駄目なんだ。取りあえずは僕に任せて貰えないかな?」
「……いいのか? エヴァの実力はお前も身に染みて分かっているだろう?」
「うん。だけどこの学校で教師をやるというのは僕に与えられた修行なんだ。僕の力でなんとかしないと……」
危険だな。それが今のネギを見て感じた感想だった。
今回は相手のエヴァがこれを模擬戦だと承知しているから問題無いだろう。だが、これが本当の敵であった場合はどうだ?
自分達の戦力を増やせるという選択肢があるにも関わらず、自分自身の力だけで何とかしようと考えている。それも、魔法学校を卒業したばかりのヒヨっ子が、だ。
これがエヴァだったり高畑のように高い戦闘力を持っているのならその選択肢もありなのだろうが……
いや、実際自分でその辺を体験するまでは何を言っても無駄、か。
「分かった。なら取りあえずはネギに任せよう。何かあったら言ってこい。力になれるのなら力になる」
「うん、ありがとうアクセル君」
「じゃ、私はどうすればいいの?」
俺とネギの会話を聞いていた朝倉がそう尋ねてくる。
「朝倉はネギが後見人みたいな扱いなんだから、ネギを手伝ってやれ」
「うん、分かった。よろしくね、ネギ君」
「はい、よろしくお願いします。早速ですが、エヴァンジェリンさんについて何か知っている事があったら教えて貰えますか? 出来れば苦手なものとか」
「うーん、エヴァちゃんは基本的にクラスの中でも人付き合いが良くないからなぁ。あ、でも茶道部とかに入ってるのを考えると和風な物が好きなのかも」
「なるほど。取りあえず情報を集めて何とかエヴァンジェリンさんに対抗出来るようにしないと。アクセル君、僕はこの辺で失礼するね」
「ああ。頑張れよ」
「うん。じゃあね」
ネギはそう言い、手を振って寮の中へと入っていく。それを見送っていた俺へとあやかと千鶴が声を掛けて来た。
「よろしかったんですの?」
「そうね。私から見てもちょっと危な
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