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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0292話
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「そりゃあそうだろう。何せ、魔法を知られたのはネギなんだから」

 テンパっているネギにそう告げてやる。
 そもそも、今回の問題はネギとエヴァが魔法の秘匿を忘れ、認識阻害の魔法を使わないで空中戦を繰り広げたのが原因だ。なら当然その張本人であるネギかエヴァに責任を取って貰うのが一番となる訳だが、エヴァは魔法使いに嫌われている真祖の吸血鬼。それに対してネギは正統派の魔法使いで英雄の息子という存在だ。関東魔法協会の会長である近右衛門としては当然ネギに預けるという選択がベターだろう。

「じゃ、じゃあ朝倉の姐さん。早速仮契約を!」
「あー、ゴメン。仮契約ってのはやめとくわ」
「え? ネギの兄貴のパートナーになってくれるんじゃ?」
「うーん、確かにネギ君に協力するというのを選んだけど、まだそこまで踏み込むつもりはないのよ」
「そういうのありなんすか?」

 カモが首をグリンと曲げて俺に聞いてくるが、俺だって魔法使いの事情に詳しい訳では無いのだ。と言うか、ここにいる中で一番魔法使いについて詳しいのはネギじゃないだろうか。何しろ、仮にも魔法学校を首席で卒業してるんだし。

「という事なんだが、その辺はどうなんだ?」
「えっと、学園長が了解しているというのなら後は魔法使い個人の判断に任せられると思います。僕としては朝倉さんのスタンスでも別に構わないと思いますけど」
「お。話せるね、ネギ君。ま、取りあえず報道部としては情報収集には自信ありだから、何か分からない事があったら聞いてくれれば情報面で力になるよ」
「お願いします」

 朝倉の言葉にペコリと頭を下げるネギ。その肩の上ではカモが非常に残念そうな雰囲気を出していた。
 にしても、何でカモは俺にしろネギにしろ仮契約を結ばせようとするんだろうな?
 そう疑問にも思うが、一応ネギを慕っているカモの事だ。何かそれなりの理由があるんだろう。

「じゃ、これからは私のお仲間ね。よろしく、朝倉」
「そう言えばアスナも私と同じ立場なんだっけ。よろしく」
「まぁ、私の場合は学園長が把握してないからモグリみたいなものだけどね」

 照れたように笑う神楽坂だが、朝倉が不思議そうに尋ねる。

「あれ? 私がネギ君とエヴァちゃんの空中大決戦を見たというのが知られてるとなると、アスナに関しても知られてるんじゃないの?」
「……え?」
「そうだな。確かに学園長は神楽坂に魔法バレしているのを知っている」

 より正確には、近衛と神楽坂の2人に対しては意図的に魔法バレを起こそうとしていた、というのが正しいのだが。その辺は色々と事情もあるし黙っておくとしよう。

「えーーーーーっ!」
「と言うか、朝倉が言ってるようにあの場にいたのは一緒なんだから当然知られていると見るべきだろうに」


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