暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic14-Bそれはもうジュエルシードの回収は大変で〜StrangE〜
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達に治療を施してる。なのは達に本来治療するべき医務室の主であるはずの本局医務官、そして古代ベルカ式の騎士でもある、ティファレト・ヴァルトブルクの姿は無い。

(ま〜たどこかで居眠りしてるな・・・)

ベルカよりフライハイト家に連なる六家、グラシア家、ヴィルシュテッター家、カローラ家、アルファリオ家、トラバント家、そしてヴァルトブルク家・・・のティファ。長所は落ち着ける場所があればすぐに眠れて、回復が早いこと。短所は仕事を放棄してしまうほどに寝つきが良いこと。
そんな医務官が居ないという状況で、わたしや比較的軽症なユーノがなのは達の手当てをする。で、わたしが今手当てをしているアリサなんだけど・・・機嫌がすこぶる悪い。テスタメントにジュエルシードを取られちゃった所為なんだけど・・・。それもこれも「ごめん。わたしがもう少し早く介入してれば・・・」に原因があると思うから、そう謝る。

「い、いいわよ別に。アイツに負けたあたしにも責任があるんだし」

「私も。ちゃんとサポート出来ていれば・・・」

「僕も」「「私たちも」」

「・・・私も・・・」

フェイト達との戦いで負けたからジュエルシードを取られた、って感じななのは達。こう言っちゃなんだけど、確かになのは達はまだまだ弱く、数なんて意味がない程にフェイト達は強い。特にテスタメントが強いんだ。アリサと同じ炎の魔法を使う、あの子が。まずはあの子をどうにかしないと始まらない。管理局でも指折りな実力を備えていそうなあの子を。

「ほらほら。落ち込むのはあとあと! そんなんじゃまた負けるよ!」

わたしはパンパン手を叩いて、ガックリ肩を落とすなのは達を叱る。そう。気持ちで負けていたら勝てるものも勝てなくなる。想いは大事だ。

「みんなの部屋は用意してもらったから、今日はもうゆっくりと休むこと。そして・・・アースラがジュエルシードを探す間、わたしがあなた達を鍛えてあげる」

そう提案すると、なのは達はお互いの顔を見合わせた後「お願いします!」頭を下げた。それにはビックリしたけど、負けてジュエルシードを奪われた悔しさ、そして強くなりたいって思いがハッキリとその目に宿ってるのが判る。

「ん。とは言ってもわたしに出来ることは、格上として戦って、あなた達に経験値を積んでもらうこと。推測だけど、あなた達って模擬戦形式の練習はするけど、相手が友達だからつい手を抜いちゃうって感じじゃない?」

すごく仲良さそうだし、ケンカくらいはするかもだけど、本気で戦うなんてことは出来ないと思う。魔法なんて無い、こんな平和な世界でならなおさら。だから必要だと思った。本気でぶつかってくる相手が。

「えっとぉ・・・」

「まぁ、その・・・うん」

「なのはもすずかも、セレネ達も優しいからさ
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