暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic14-Bそれはもうジュエルシードの回収は大変で〜StrangE〜
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渋々だがコクリと小さく頷いた。それを確認して部屋を出、マンションの屋上へ跳び、縁の段差の上に立つ。
(フェイト達の視線は無いな。周囲にサーチャーの反応も無し)
尾行されては困るため、それだけには細心の注意を払う。周囲警戒を終え、空へと飛び立つ。目指すは、はやての待つ八神家の在る海鳴市。海鳴市に入る直前で人気のない場所に降り立ち甲冑と変身を解除、魔力を管理局に探知されないように
魔力炉
(
システム
)
の活動をギリギリにまで抑える。そしてギリギリ間に合った最終バスに乗って近所まで移動して、最後に徒歩。八神家を視界に入れると、「ふう」ようやく緊張が解けて一息。
(管理局の網に警戒しなければこんな面倒な真似をしなくてもいいのに)
合鍵で玄関扉を開け、はやてが休んでいてはいけないから小声で挨拶、と思ったんだが・・「おかえりルシル君♪」リビングの方から車椅子に乗ったはやてが突っ込んで来た。今日はもうほとんど家を空けていたからな。夕飯すら一緒じゃなかったし。申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「ただいま、はやて。すまないな。夕飯、一緒に食べれなかった」
私のシャツの袖をキュッと掴んでいるはやての頭を撫でると、はやては「ううん」首を横に振った。
「ええよ。ルシル君かてやりたいことあるんやしな。とゆうか、そもそもそのためにルシル君は日本に来たんやし。ちょう寂しいけど、こうして帰って来てくれるから、わたしはそれだけで十分や♪」
(良い子過ぎる・・・(涙))
はやてが良い子だというのは十二分と承知していたが、こうして一緒に過ごしてみるとより強く判る。私の袖を掴んでいるはやての手を取り、「ふぇ?」少し驚きを見せる彼女のその手に空いている右手をそっと重ねる。
「あ、あの、えっと・・・ルシル君・・・?」
頬を僅かに赤らめながら私の顔と手を交互に見るはやて。以前から思っていたが、今でこそ強く思う。この子にもっと何かをしてあげたい、と。つい兄心を抱いてしまう。だからはやてに何かしてほしいことがないか訊こうとした時、私の腹がきゅ〜くぅ〜と鳴ってしまった。
「「・・・・ぷふ」」
はやてと2人して吹き出し、「腹が空いた。夕ご飯、残ってるか?」と訊くと、はやては「もちろんやっ♪」と可愛らしい笑顔を向けてくれた。
(決着まであと数日。その間ははやてを寂しくさせるが・・・)
全てが終わったその後は、そんな寂しさを忘れてしまえるように思いっきり付き合おう。笑顔を浮かべるままのはやてに笑顔で応じ、彼女と手を繋ぎ、私たちはダイニングへと向かう。
†††Sideルシリオン⇒イリス†††
「ムキィィーーー! テスタメント、絶対に許さないんだからね!!」
アースラに戻って来たわたし達は今、医務室で怪我を負ったなのは
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