暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic14-Bそれはもうジュエルシードの回収は大変で〜StrangE〜
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†††Sideルシリオン†††
既に時刻は22時少し前。はやてが待っているだろうなぁ、と思いながらも、フェイト達の拠点であるマンションに一度寄ることにし、こうしてリビングで今回の収穫であるジュエルシード2個を眺める。フェイトとアルフの視線を私の髪に感じながら「私がアリサ・バニングスから頂いたジュエルシード。あなたが持ってて」と、シリアル20の方をツンと人差し指で突く。
「え? でも・・・」
「貰っておきなよフェイト。てかさ、あんた。あの戦闘特化で有名なベルカ騎士の一撃を受けてケロってしてるけど、本当に大丈夫なのかい?」
アルフがそう心配してくれる。フェイトもまた心配げな目を向けてくる。とりあえず「大丈夫。素顔を見られたのは最悪だけどさ」と笑みを浮かべて見せる。今の私は仮面を付けず、フードは外套ごと外しているから素顔をフェイト達に晒したままだ。素顔と言っても本来の私のものではなく、私の親友にして戦友であるアンスールの1人、白焔の花嫁ステアのものだが。
(ギリギリ変身魔法が間に合ってよかったな)
イリスの転移には直前で気付けたが、鞘を使っての二段攻撃にはまんまと引っかかってしまった。彼女の剣技にはまず鞘が含まれないため、鞘による攻撃をすっかり失念してしていた。仮面が砕かれ、その衝撃と激痛で追撃を避けることが出来ないと判断した瞬間に、何故かステアの顔へと部分変身、そして騎士甲冑の防御力を一気に引き上げた。そのおかげで、最後の一撃を受け地面に叩き付けられても軽い脳震盪だけで済んだ。
「そう言えばさっきから私の髪を見ているようだけど、そんなに変?」
艶やかなカーディナルレッドのポニーテールとなっている髪に触れる。ステアやセシリスの髪色は、燃える炎のように綺麗だと思っているんだが。
「変って言うか、髪もそうだけど瞳も綺麗だなぁって。まるで炎と水をみたい」
「そうそう。あ、だからあんた、炎の変換資質持ちだったり水を操れるんだね」
「アルフ。たぶんそれ関係ない」
2人のそんなやり取りについ「ふふ」と笑みを零してしまう。小首を傾げて私へと視線を向けてくるフェイトとアルフに「褒めてくれてありがとう。そろそろ帰るよ」と告げ、玄関へ向かう。
「あ、待って。今夜中にもう1つ封印に――」
「ダメ。今日は休むこと。アルフ。主をしっかり休ませるように」
「あいよ。フェイト。休める時に休まないと」
フェイトが無茶をしようとしたため、彼女が言い切る前にキッパリ拒否。次いで、フェイトが今夜のジュエルシード回収にもう出ないよう、アルフに監督を任せる。納得いかなさそうなフェイトに「休みなくして完遂できるような簡単なものじゃないよ。ジュエルシード回収は」と告げる。それくらいは理解しているようで、「判った」と
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