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黒子のバスケ 無名の守護神
第六話 準備をしておいてください
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「監督。今日、僕はでますか?」
僕は海常の監督と話をしていた。
元々僕は誠凛の生徒と言うこともあるから少しくらい弱点は分かっているつもりでいる。
「駄目だ。お前や黄瀬を出すと試合にならなくなってしまう。大体お前は二週間しかいないのだから試合に出しても意味が無いだろう。」
「はぁ。」
「だがピンチになった場合は話が別だ。準備はしておけ。」
「はい。」
なんだかんだ言ってこの人は良い人だ。
良いな〜。
こんな人が監督で。
練習も誠凛(うち)よりも厳しいし、個人能力は高いし。
黄瀬くんが羨ましいよ。
「そうだ。水野。黄瀬は見なかったか?」
「黄瀬くんは見てないです。探してきましょうか?」
多分ジョギングだと思うけど。
「探してきましょうか?」
「そうしてくれ。」
「分かりました。」
あ〜あ。
試合前だからアップをしたかったんだけど。
仕方がないよね。
いつもだった体育館周辺をジョギングしているはずなのに見当たらない。
ちょっと遠くまで走ってるのかな?
ブーブー。
「携帯鳴ってるよ。って緑間くんか。もしもし。」
『どうせ俺だから出ないでも良いだろうと思っていただろう。』
そんなこと思ってないけど。
『水野。今は海常にいるらしいな。次は秀徳に来てみないか?』
「同じ地区の選手になに言ってんの。インターハイ出れなくなるじゃん。」
『安心するのだよ。秀徳で出してやるのだよ。』
「誠凛の敵じゃん。行きません。」
まったく。
どうして僕が秀徳に行かないと行けないのかがわからない。
『お前は俺ほどではないが人事を尽くしているのだよ。それが証拠にお前のシュートはほとんど外れん。』
「緑間くん。それはただ単に練習の成果だと思うのですけど。」
『水野は分かっていないのだよ。』
えっ?
『人事を尽くすと言うのは人によって変わることなのだよ。』
「そうですか〜。」
『俺はお前を心から尊敬しているのだよ。』
「それはありがとうございます。でも秀徳には行きませんから。」
『それは残念なのだよ。』
「今から練習試合なんで切りますよ。どうせ見に来るでしょ。」
『当たり前だ。誠凛とは予選で当たるのだから偵察にいくのは当たり前なのだよ。』
そうですか。
でも秀徳と当たるとは限らないですよ
「そうですか。それではまたあとでお会いしましょう。」
『楽しみにしているのだよ。』
まったく。
長電話にもほどがあるよ
「お〜い。水野っち。体育館の前で何をやっているんスか?」
「あっ。黄瀬くん。それに誠凛の方々も。」
クロちゃんも来ているようだね。
「火神。闘争心が剥き出しだから押さえて押さえて。」
「これが押さえていられっかよ。今日の試合、キセキの世代が二人も相手にいるんだからよ。」
「えっ?どこにいる
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