第一部
縮まる距離。
二人だけで(二匹アリ)
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ス「? 俺が、お前に呼んで貰えなきゃ生きてる意味ねェーだろって言ったあの言葉か?」
リノ「そう。・・・・あたしは何となく・・・・エースはあたしと同じ過去を持ってるのかな?って思ったけど全然違った」
エース「どういう事だ?」
リノ「・・・人ってさ生まれて来る時に、愛されて生まれて来るでしょ?
・・・・・・でもね、あたしは・・・・あたしだけは・・・違う」
エース「?!」
リノ「・・・」
あの時の事を思い出さないように真っ青な空を見上げると、
頬を伝って涙が溢れるのが分かった。
絶対に誰にも話さないって誓った過去の秘話。
絶対に馬鹿にされるからって思ってた
リノ「・・・あたしは、エースの父親と母親が誰なのかも知ってるしその人たちがどれだけ偉大な人たちかも知ってる」
エース「?!」
リノ「それに・・・エースが、すっごく苦しい状況だったのに元気に、両親から愛されて誕生したのも知ってる」
エース「な・・・んで・・・それを・・・」
リノ「・・・ジジイが教えてくれた。白髭のジジイが」
エース「親父が?!」
リノ「・・・そう。何であたしに電話でそんな事を言ってきたのかは分かんないけど・・・
本当、ふざけた話だったよ。電話の途中で毎回毎回笑うし・・・」
・・・・・・ジジイが電話を掛けて来る時は、絶対に一度も会った事無い火拳のエースって奴の話だと分かってた。
だからあえてジジイが電話してきそうな時間帯をちゃんと調べて電話を無視するようになって、
エースの事さえも知らなくなった。
でも指名手配書にも、新聞にも、大仏男がよく口にしてたから名前は覚えたんだ
リノ「本当に、あたしを心配して電話をしてんのか・・・それともアンタの自慢話だけをする為にか・・・本当、訳分かんなかった
・・・でもさ、ある日、ジジイがどうしてアンタの話ばっかするのか分かった日があった。
ジジイが酒の飲みすぎだかなんだかで身体を壊したって聞いた時、マルコがさ・・・
あたしに言ったんだ。親父が電話で火拳のエースの話ばかりする理由は、お前ら二人がかなり似てるからだ≠チて言ってたのを今でも覚えてるよ」
・・・・・本当、バカげた話。
あたしとそいつの何処が似てんだよ、って逆ギレしてすぐに電話を切ったけど
リノ「・・・今、思えばあたしとエース、アンタは違う・・・
・・・あたしとアンタに共通点は無い」
エース「っ・・・」
・・・・・・・あたしとエースに共通点はない。
共通点なんて、ない。
海軍に拾われるまではあたしに
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