【パズドラ】殴って、青龍カリンちゃん! 四話 〜激しいスキンシップ〜
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、三つ目の手なんか持ち合わせていない。
しょうがないから、三つ目の頭には頬ずりで応えることにした。
……なんか、嫌な予感がする。
そう思った瞬間、四つ目の頭が差し出されてくる。うん、薄々気づいてた。
どうしようか考える暇もなく、五つ目の頭が飛び出てきて、ビックリする間もなく六つ目、七つ目、八つ目の頭が出てくる。
最後の頭に至っては、俺から一番遠い位置にあるのにもかかわらず、首をぷるぷるさせながら撫でてもらうのを待っている。やばい、これ、やばい。
感じたころには遅かったようで、俺は八つの頭に押し倒され、潰されそうになっていた。
鼻先が腹部にめり込み、片腕は可動域を無視しそうなのだが、赤信号みんなで渡れば怖くないということなのか、もう片腕と両足も関節の限界を無視しはじめる。三途の川まで渡らせるつもりか! こいつは!
ここまでくると、苦しい、ということしか感じられなくなってしまう。
ぎゅうぎゅうと笑顔で俺を殺しにかかるオロチ。
最早何をされてどのように苦しいだとか、そんなのは問題ではなくなってきた。痛い、苦しい。ただ、それだけだった。
愛が、重い……。
だんだんと薄れていく意識の中、かすかに音が聞こえた。
なんだ、耳鳴りか? と思うやいなや、オロチは突風に吹かれたゴミのように横へ吹き飛んだ。
「アイヤー! お兄さん、大丈夫アルか? おーい!」
カリンの顔が視界に入る。五感の全てが極限にまで鈍っているせいで、何が起こったのか分からない……というよりも、分かろうとは思わなかった。
「なんか変な音すると思ったら……生きてるアルか? 返事するよろしー?」
「ぁ……ぅ……」
「よかった、死んではないみたいネ」
「カ、カリン……? お……はよう」
「おはようじゃないネ! なんで潰されてたアルか!?」
「あぁっ……オロチと……じゃれ、あってて……」
「私にツッコミをさせないでほしいアル! 絶対にツッコまないネ! ツッコむくらいならボケたいアルヨ!」
「ほら……じ、時代は……ダブルボケツッコミだし……?」
「嫌アルヨ! 私コントや漫才するために生まれてきた違うネ! ガンホー学校では主人公兼ヒロイン役のコースをとってたアル! これでも成績よかったアルヨ!」
「おい……泣く、なよ。ツッコミ担当の……主人公やヒロインなんて、腐るほど……」
「そんなんで泣いてるんじゃないネ! お兄さん、心配してるの分からないアルか!?」
「あぁ……あり、がとう。だんだん、覚めてきたし、セイレーン呼んでくれね?」
「セイレーン?」
「あいつ、回復、できるから……」
「あぁー、ちょっと待っててネ」
カリンは、セイレーンを連れてきた。
「わー、お兄さん。この怪我どうしたんですか?」
「いいから、とにかく、癒しの唄、
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