第4章 悪魔の計画編
第42話 街荒らし
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
強い風でギルドの屋根がガタガタガタガタガタと激しい音を立てる。今にも吹き飛ばされそうな勢いだ。今日はもう吹雪で誰も外に出ようとしない。いつものギルドなら酒の入ったコップを片手にお祭り騒ぎをやっているが、今日はものすごく静かな一日だ。その時、
コンコンッ!とギルドの扉がノックされた。
全「!!!」
ギルドにいた全員が扉の方に一斉に視線を移す。聞こえるのが風の音だけかよく響いて聞こえた。こんな吹雪の中、いったい誰だ?
マカ「リョウ、開けてやれ。外は寒いからのぉ〜。」
リョ「は〜い。」
寒いから開けたくなかったけど、マカロフさんに言われたから仕方が無い。俺は椅子から立ち上がると、扉に手を掛けて思いっきり引いた。俺が扉を開けたのと同時に、強くて冷たい風がギルドの中に入ってきた。うぅ、寒・・・するとドアの前に白いマントを羽織った灰色の髪の女の子が立っていた。白いマントのフードを目元まで深く被っていたため女の子の顔がよく見えない。
リョ「えぇっと、何か用?」
俺が問うと、女の子はゆっくりと口を開けて、
?「・・・ここに、ショール・ミリオンは、いますか・・・?」
今にも消えそうな声で女の子が呟いた。
リョ「あ、あぁ。そいつならギルドの中に・・・っておいっ!!」
力尽きたのか女の子が倒れてきた。俺は慌てて倒れてきた女の子を支える。気を失っているみたいだ。倒れた反動で女の子が被っていたフードが脱げた。寒さのせいか、少し顔色が悪く見える。
ル「リョウ、どうしたの?」
ナ「何だ何だ?」
みんなが俺の周りに集まって来た。すると、
ショ「ミキ!?」
ショールが女の子に駆けつける。知り合いか?
リョ「この女の子、お前のこと捜してたみたいだぜ。」
ショ「そうか・・・」
ショールはそれだけ小さく呟くと、険しい表情になり、気を失った女の子を抱き抱えると、ミラに向き直り、
ショ「ミラ、医務室借りるぜ。」
ミ「えぇ。」
ショールは女の子を医務室に運んだ。
****************************************************************************************
しばらくして、
ミキ「・・・ん・・・こ、ここは・・・?」
ウェ「あっ!みなさ〜ん!気がつきましたよ!!」
ウェンディの声で最強チームが女の子のベッドの周りに集まる。
ショ「ミキ!!」
ミキ「あっ!ショール!」
どうゆう関係だ?もしかして、カップルか?
ショ「こいつはミキ・シャフル。俺の幼馴染だ。」
ちぇっ。幼馴染かよ。俺の心の中にいるもう1人の自分が口を尖らす。
ショ「
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ