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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-2 Second Story~sorrowful and graceful……that occurrence~
number-15 relations
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ばした。
あまりの怒りで自分を律することが出来なくなっているのか、オーラのように自分が先天的にもつ藍の力がにじみ出ている。


「お前らは、絶対に、許さない!!」


否、完全に我を忘れていた。
燐夜を中心にして周りに円のように藍の波動が広がる。途轍もなく強い風と共に少年たちを強い衝撃が襲う。
少年たちの肺にあった空気がすべて吐き出され、呼吸もすることが満足にできなくなった少年たちは、動くことも出来ない。燐夜から放たれている殺気で恐怖を感じ、そのせいで動けないのかもしれないが。


ゆったりとした動きでそれでいて、力強く踏み出される燐夜の足。その行く先は、リーダー格の少年のもと。


「ひっ、ひいいいっ!!! た、頼む助けてくれ……っ!」


助けを乞う声。
しかし、燐夜は歩みを止めることなかった。ゆっくりとリーダー格の少年のもとへ近づいていく。
そして、リーダー格の少年の顔を見下ろすようにして、あと一歩のところまで近づき――――思いっきり顔を蹴った。
それも助けを乞う声が聞こえる前に、ただの社会のごみを始末した。


地面に落ちている赤い水晶を拾い上げ、傷、罅が入っていないことを確認すると千切れた紐を取り、気を失っているリーダー格の少年の顔の上に落とした。
再び、紐を取り出した燐夜は、ひもを通し、また首にかける。


      ◯


あれから燐夜は、その場にいた少年たちを脅し、起こったことを言わないように口封じをした。あいつらが言ったらどうなるかは、その時の燐夜の気分次第である。


見た目はボロボロだが、比較的無傷な燐夜は帰路についていた。
いつも通りの通学路をいつもより少し遅い時間で変える。
もう家に変えれる――――そう思ったが、どうやら今日は厄日なようだ。自分の思い描いた通りに全くいかない。一つぐらいは上手くいってもいいのに。


「……お前か、久しぶりに会ったな」
「貴様……! よくも――――」


燐夜は相手の顔を見て、話しかけたが相手が話し始めると手を前に出して、止めた。


「もう昔のことを水に流さないか?」
「…………どういう風の吹き回しだ」
「なあに、簡単なことだよ」


相手を見る目を一瞬にして変えた燐夜。どこか気怠そうにしていた瞳が、意思の篭もった瞳に変わった。


「なのはが俺たちの関係のことで泣いていた。それだけで十分じゃないのか? そうだろう、高町恭也」
「――――!」


意思の篭もった瞳を向けられている恭也。
答えを出すのは早かった。だが、それは結論ではなく提案であった。


「……これから俺の家の道場で戦う。その決着で決める、というのはどうだろうか」
「ふん、意外と逃げ腰なんだな」
「なんだと
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