暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-2 Second Story~sorrowful and graceful……that occurrence~
number-15 relations
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りにいる少年たち。
燐夜という格好の獲物を見つけた少年たちは、この行動をずっと続けていた。


物を隠す。
それは燐夜が改めてまた同じものを用意してしまうため面白くない。


靴に画鋲を入れる。
それは燐夜が靴を履く前に必ず一度、靴の中を確認してしまうため面白くない。


机に落書きする。死ねや消えろ。カス、屑。
それは燐夜が何も言わずにバケツに水を汲んできて雑巾で磨いて、担任の先生が来る前に元通りにしてしまうため面白くない。


燐夜の持ち物にいたずらをする。教科書に落書き。鉛筆を折る、など。
それは燐夜が教科書に落書きされた時には、ごみ箱に捨てて、その時間は忘れたということにして、翌日何事もなかったかのようにまたもってくる。そのかわりに誰かの教科書が消えているが。主にいじめっ子の。
鉛筆を折る行為は、短くなった鉛筆を使う。さらに短く、または粉々にされた場合は、何も書かない。
だから、さほど面白くない。


最終的に、直接本人を痛め付ける方が良かった。楽しく感じたし、自分より下の奴と思うと、優越感を感じる。


「ん? なんだぁこの紐」


だからだろうか、リーダー格の少年が燐夜の首からかけている紐に気付いたのは。


その少年は、燐夜の首から紐を思いっきり引っ張り、引きちぎった。その勢いで服の中にしまっていたものが空中に飛び出す。
そう、なのはとフェイトと燐夜の絆の証である水晶を。


宙を舞い、地面に落ちた水晶を燐夜は急いで取りに行こうとしたが、周りにいた少年たちに抑え込まれ、中心にいたリーダー格の少年とは別の少年が落ちた水晶を拾った。


「なんだこいつ! 男の癖にこんなもの下げてやがる! だっせえ! こんなものこうしてやるっ!」


確かに男で首に水晶を……アクセサリーをかけているのは珍しいかもしれない。けれどもそれは燐夜にとって大切なものなのだ。
自分の周りにほとんど信用のおける人物がいない燐夜にとっては、唯一人とのつながりを感じていられる大事な、とても大事なものなのだ。


その大事なものを拾った少年は、駆けていた燐夜をさんざん馬鹿にした後、地面に叩きつけるようにして投げ、踏むことで砕こうとした。


「やめろぉっ!!」


一瞬にして燐夜が纏う雰囲気が変わった。
それは、今まで必死に耐えて、溜めにため込んだものが一気に吐き出されるようにして燐夜を変わらせた。


痛みを堪えるために閉じられていた眼は、吊り上り見る者を恐怖させるような目に。
佇まいも変わった。自分を弱く見せようと身を縮めていたが、堂々とした佇まいに。


燐夜が叫んだ瞬間には、はいつくばっていた地面から一気に跳ね起き、今にも水晶を踏み砕こうとしていた少年を蹴り飛
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