第6話 吸血鬼は少年と出会うようです
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ある兵装を呼びだす。これは、『HELLSINGのアーカード』と同じ存在になるモノ。
赤い帽子とマントとスカーフ、黒いスーツなどが現れ、自動で俺に着せられる。
俺の白い髪と灰色の目、女顔は変わらないが、身長が190cm程まで伸び、両手には
白い拳銃『454カスール カスタムオートマチック』と、
黒い拳銃「ジャッカル』がそれぞれ握られる。そして、変化が終わると同時に声がした。
「誰か!!誰か助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
―――認識した。
その瞬間、俺は認識阻害を破り、100m程を跳躍し、エヴァの前に立ち、問う。
「その言葉は本当か?お嬢ちゃん」
「え・・・・・?」
「本当に助けて欲しいか?本当に生きたいか?生きていても苦しいだけかもしれないぞ?」
エヴァは涙でくしゃくしゃになりながらも、しっかりと自分の意思を伝えてきた。
「生きたいです……神様が、許してくれなくヒック、ても、私は生きたい!
みんなの分まで、私は生きたいです!!」
「それが、本心だな?」
「ひゃいぃ……」
「よかろう。たった今、運命は貴様を駆り立てた!!」
「なっ、なんだ貴様は!?貴様も魔「五月蝿い!!」
「出来損ないのくだらない生きものめ!!能書きはいい。で、どうする?」
「な、なにがだ?!」
「この子を見逃し全員生きるか、あるいは私に全員殺されるか。
さぁ、決断できるのは一度だけだ。」
「何を言っている!?その化け物は神に仇成すモノだ!!
故に断罪されなければならない!!!」
「「「「「そうだ!!その通りだ!!」」」」」
ああ、そうか。そうなのか。ククククク・・・・・・
「な、なにがおかしい……」
「クククッ、ククククク。成程、成程。そうか、全く以ってどうしようもない連中だ。
ならばこの私が相手をしてやらねばいけないのは全く自然だ、ああ、とてもうれしい。
未だおまえ達の様な恐るべき、馬鹿共が存在していただなんてな。
我が名は『アーカード』。覚えておけ。地獄で怨むことになる名だ。
さあ!! 殺ろうぜ!!行くぞ、歌い踊れ。豚のような悲鳴を上げろ!!」
そう言うと俺はカスールとジャッカルの引き金を引く。
始まったのは殲滅、演目は恐怖劇。
演じるのは俺と民衆。観客は少女一人。
しかしあまりにも短い劇だ。
青年の頭を撃ち抜き、老婆を引き裂き、
母の体を吹き飛ばし、赤子を踏み潰す。
少女を叩き殺し、老爺を弾き飛ばし、
少年を飛び散らせ、男を手刀で貫く。
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