第6話 吸血鬼は少年と出会うようです
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ましょう!!!」
「「「「「「焼け!!殺せ!!!神の裁きを!!!」」」」」」
ああ、私はこのまま焼かれてしまうのでしょうか?
焼かれると言うのはただでさえ苦しそうなのに、私は傷が再生してしまいます。
そんな・・・そんなのは嫌です!!
誰か・・・誰でもいい!!悪魔でもかまいません!!だれか私を・・・・
「誰か!!誰か助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
―――トン
「その言葉は本当か?お嬢ちゃん。
その想いは、怒りは、憎悪は。祈りは本物か?」
軽い足音を立てて上から来たその人は、私に問いかけました。
Side out
side 愁磨
あーあ、こりゃもう駄目だな。こいつら皆殺し決定。
善は急げだ。早速眼の前の奴から・・・。
「って、待て待て!!それはダメだと言っただろうが!!」
「いやだって、もう救いようないだろうが。
あいつら『神の』とか言ってる時点でダメ。俺の敵決定。」
ちなみに、修業時代から認識阻害かけてるから、俺とノワールはそこらへんの
農民に見えてるし、今、この状況に合わせて叫んでるように
周りには見えてるから問題なし。
「いや、シュウの気持ちは分かるが……しかし、やはりいきなり殺すなんてダメだ!!」
こいつはやっぱり優しいな。何千年も迫害されてたってのに、こんなにも他人を思っている。
俺なんかとは違う。俗な俺とは違う。故に、今だけは眠っていて貰わなければならない。
多分、ノワールが起きていたら中途半端な殲滅になってしまう。
いくら了承しても、多分、ノワールには我慢できない。
こいつにお願いされたら俺は絶対に断れない。それが本当に願っている事ならなおさら。
―――だから、この優しい魔王には見せられない。
ギュッ
「分かった。だけど、エヴァを渡さない場合は、さっき言った通りにするぞ?」
「あっ、ああ。分かった。や、約束する。」
やっぱり駄目だな。こいつは覚悟が出来てない。
こんな優しいのが魔王だなんて笑っちまうよなぁ・・・。
・・・ごめんな、ノワール。ごめんな。
俺はもう一度ノワールを強く抱き寄せ、
「ごめんな(トン」
囁き、手刀を入れる。
「ぁ……。」
ノワールは短く息を吐くと、意識を落とした。
ノワールを『闇』の中のベッドに寝かせる。
・・・さぁ、行くか。吸血鬼と言ったら、赤い旦那だよな。
エヴァはもう吸血鬼になった後だけどさ。
「『形態変化:モード≪Alucard≫』!」
俺は
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