第2話 運命は出会い、回り出すようです
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そして、それに見惚れた。
それは俺が堕ちてきた場所から見えなかったのが不思議なほど大きな水晶の塊だった。
闇色なのになぜか向こう側が見えるほど透明で、十字架のような形をしていた。
それに、煮えたぎっていたはずの俺の心は不思議と冷めてきて、
怒っているのが馬鹿馬鹿しくなってきて。
「まぁ……こんな綺麗…な物が……墓標ってのは悪くねえな………」
―――と、眼を閉じそうになった。が、クリスタルの中が不意に動いた。
(なん・・・だ・・・?)
と、クリスタルの中で何かが形づくられていく。そして――
鈴のような、雷のような声が聞こえてくる。
「貴様、人間だな。なぜここに居る。ここは魔を封じるための世界。人間程度がなぜここに堕
とされた?」
そう声を発した女は、黒眼・超ロングの黒髪で、可愛さを残したまま綺麗で・・・
(うっわあ・・・俺この人だったらリアルで結婚して欲しいわ・・・・・)
「どうした?早く答えんか。」
(しかし俺のタイプなお姉様の問いだろうがこればっかりはしかたない。)
喋れるわけねえだろうが。だったら人間程度の思考読んで見やがれ。
あの幼女は読めなかったみたいだが。
「フフフフフ、ああ分かった。いやはや、まさか『神の威光』に負けずに手を出せるほどの剛
の者が
まさかまだ人間に残っていたとはな。普通は神に反抗的な思考すらできないモノなんだがな。
なかなかに面白い。おまえ、名はなんという?」
――――愁磨。織原 愁磨だ。
「フム、愁磨、シュウマ、よし、シュウだな。」
何勝手に愛称で呼んでんだよ。嬉しいぞこのやろ・・・野郎じゃねえな。このお姉様が。で?
「む?で?とはなんだ?」
あんたの名前は?ってことだ。普段なら相手から名乗らせるが、俺のど真ん中に直球の代わり
に
HekartUで弾丸ぶち込まれた位、俺のタイプのお姉様だから特別だ。
「つまりどう言うことなのだ?」
つまり俺はお前のことが超大好きだってことだ。
「なっ、すっす、好きだと!?///馬鹿を言うんじゃない!!///コホン、全く…調子が狂うわ
…」
何この子、きゃわいいわ。
「ゴホン!!……すまんが、私に名前はない。ただ、『闇神』と言う役職名がはるか昔あった
だけだ。」
・・・・なるほどな。『闇神』以外の呼ばれ方はなかったのか?
「……そうだな、昔は『六対のプテリュクス』とは呼ばれていたよ。渾名みたいなものだった
がな。」
(六対の翼
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