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少年は魔人になるようです
第1話 少年は回想するそうです
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が上手いとは言えないから、俺がやっているのだ。



家に帰り、ビーフシチューを食べてラノベを読み終わると、もう十時を過ぎていた。


(そろそろ寝るかな・・・・・ん?)


と、何気なく窓の外を見た――――――――見てしまった。



道路に見えるのは小学生くらいのワンピースを着た少女だった。


「こんな時間に何やってんだ?…………だあああああ、もう!!」


偽善は嫌いだと常日頃から(心の中で)謳いながらも見過ごせない俺は、

上着を着ると家から飛び出した。







「あれ?確かこの辺に・・・・ああそこに居た―――」


少女は少し見えにくい処に居たから多少見失っていた。

そして向こうから走ってくるのはトラック。


(オイオイオイオイオイ、不味いんじゃねえか!?)


人の目にも見えづらいのだから車、ましてやトラックなど言わすもがな、である。


「クソッ!!」


と独りごちると走り出した。ギリギリ追いつき、少女を引っ張り避けようとし――


(間にあわねえじゃん!!)


と考えるや否や、少女を突き飛ばした。瞬間、目の前に光があふれ、

―――ガオン!!




俺の意識は途絶えた。





――回想終了――



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