第13話〜この物語の終焉A〜
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
ドスッ。
そんな音が聞こえた。
俺が正面を向くと、カーディナルが目を見開いて、俺を・・・いや、俺の後ろにいる“誰か”を見ていた。
俺の腹部に刺さっている剣。
それは、なんとも見覚えのあるものだった。
「き・・・りと・・・?」
それは、真っ黒な剣。キリトの愛用する“エリュシデータ”だった。
「お前は、人を殺しすぎている」
罪を償え、と。
そう、キリトは俺に訴えかけている。
「そう・・・か。・・・・きり、と・・・ありが・・・とな」
その言葉に対しキリトは
「・・・・ごめんな」
そう小さく呟いた。
そして、静寂があたりを包み・・・・。
俺のHPはなくなり、俺の視界は黒く染まっていった。
ふと、意識が覚醒する。
そこは・・・・
「どこだ?」
見覚えのない場所。
でも、その先に見えるのは・・・
「アイン・・・クラッド」
見覚えのある場所。
「俺は本当に死んだんだな」
そう、実感させられる。
不意に人の気配を感じる。懐かしい、ような気配を。
その場所に目を向けると、
人がいた。
俺の奥底から何かがこみ上げてくるような、そんな不思議な気持ちにさせてくれる。
そんな後ろ姿。
もしかすると・・・。
そんな淡い希望を抱かせて、俺は声をかける。
「あ、あの〜」
その声に反応してか、体を震わせて、俺の方に振り向いた。
「なん、ですか?」
絞り出したようなその声。
だけど、俺の目を奪ったのは、涙をこぼしながらも笑顔でいる“アンズ”の顔だった。
「アンズ・・・・」
「ライト君・・・・」
そんな感動の再会。
そう。感動の再会・・・のはずだったのだが。
「2人とも死んでしまったのか」
空気の読めないやつ登場〜(笑)
つまり、ヒースクリフ。
「え?なんでKoBの団長がここに?」
「ん〜?こいつが茅場だからだろ?」
「その通りだ」
上からアンズ、俺、ヒースクリフの順番に会話を重ねる。
「ていうかさ、お前空気読めよな。今、めっちゃいい雰囲気だっただろうが!」
そんな俺の心からの叫びに対し、
「いや、すまない」
あくまで冷静に対処をするヒースクリフ。
そして、
「・・・・・・」
話についていけないアンズ。
この3人じゃまともに会話が成り立つ気がしねえ。
「んで。何か用があったんじゃないのか?」
俺がそうヒースクリフに問うと、
「そうだった。・・・君たちは死んだ」
その簡素な答えに、再度実感する。やはり死んだのかと。
「それで?このあと俺たちはどうなるんだ?」
その質問に再度
「君たちはこのゲームがクリアされるのと同時に死んでもらうことにした」
・・・・・は?
「それは、どういうことだ?」
俺がそういうと茅場は理由を説明し出す。
「ア
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ