暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0291話
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 翌日。いつも通りに教室へと入った俺の元へ、朝倉が向かって来た。

「アクセル君、ちょっといいかな?」
「ああ。昨日の話か?」

 俺の言葉に頷く朝倉。どちらを選んだのかは分からないが、その目からは強い意志を感じさせる。

「後で……そうだな、放課後にちょっと時間を貰える?」
「構わない。場所は?」
「えっと、人が余りいない方がいいから……あ、そうだ。寮の裏にしよう。あそこなら滅多に人が来ない隠れスポットになってるから」

 朝倉の言葉に、寮の周辺を思い出す。
 ……確かに、寮の裏は多少広く作られており人もあまり来ない人気の無い場所だ。密談をするにはそう悪くない場所だろう。

「ネギは呼ばなくていいのか?」
「うん。この件に関しては、ネギ君よりもアクセル君の方が決定権は上なんでしょ?」

 さすが報道部というべきか、要所は押さえているな。
 これでパパラッチ気質がなければ十分に優秀な記者なんだろうけど。

「……っ!? じゃ、じゃあ放課後にそこでね!」

 何故か急に急いで話を纏めると、そのまま急いで俺から離れていく朝倉。
 その謎はすぐに解けた。エヴァが茶々丸と共に教室の中へと入り、自らの席である俺の隣へと向かって来ていたのだ。

「朝倉和美がいたようだが?」
「ああ。お前とネギの空中大決戦を見ていたからな。その件についてだよ」
「……ふむ、なるほど」
「一般人を巻き込むのは御法度じゃなかったのか?」
「ふん。確かにそうだが、ぼーやと朝倉和美が同じクラスにいるという時点でいずれ魔法バレしていただろうさ」

 エヴァのその言葉に思わず納得してしまった俺はもしかしたら3-Aに毒されてきているのかもしれない。

「ま、好きにすればいい。私としては祭りの参加者が増えるのを止める気は無い」

 そう言いつつ、荷物を片付けると再び教室を出て行く。

「おい?」
「昨日と同じだ。私がいるとぼーやが安心出来ないだろう」
「体のいいサボりの口実を見つけたな」
「さて、どうだろうな。行くぞ、茶々丸」
「はい。では、アクセルさん。私達はこれで失礼します」

 ペコリと一礼すると、茶々丸はエヴァの後を追って教室を出て行った。





「で、私も一緒に行った方がいいのね?」

 千鶴の言葉に頷く。その隣ではあやかも千鶴の言葉に頷いていた。
 今日の授業も終わって現在は放課後。朝倉との約束の時間が迫る中、俺は千鶴に朝倉との約束がある事を話していた。本来なら連れていくのはあやかのみにする予定だったのだが、そのあやかから千鶴も連れていった方がいいと言われた為だ。
 取材能力に優れる朝倉の事なので、迂闊に千鶴の事を隠しておいてそれを後で知られた時に朝倉にこちらが怪しまれるというのを警
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ