魔法先生ネギま!
0291話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ろう。そんなネギの従者を見るからに文系の宮崎が勤められるかどうか。
そんな風につらつらと考えていると、カモがネギの肩から飛び降りて……
「契約!」
そう叫んで、昨日と同様に地面に魔法陣を浮かび上がらせた。
「ちぃっ、やっぱりやりやがったな、あのエロオコジョ」
「ああっ、ネギ先生! ここは止めるべきでしょうか。それとも……」
「ほらほら、落ち着いてあやか」
あやかが右往左往して、仮契約を止めるかどうか迷っている。そしてその横で成り行きを見守っている千鶴。
……まぁ、千鶴には仮契約について話してないので何が起きているのか分からないというのもあるのだろう。
宮崎とネギは、昨日俺も襲われた仮契約の魔法陣による影響下にあるのかお互いに見つめ合う。そしてやがて宮崎がネギの頬へと手を当てる。
その場面を見て、カモを止めるべく動き出そうとする……前に、唐突に神楽坂が姿を現し、地面で2足歩行をして宮崎とネギを煽っていたカモを地面へと手で押しつぶした。
「こら、このエロオコジョ」
カモに掛かったその衝撃が、仮契約の魔法陣にも影響したのだろう。宮崎とネギの間でパンッとばかりに何かが破裂するような音がして、同時にその衝撃で宮崎が気を失って倒れ込む。
「ア、アスナさん!? これは、その……」
「……出遅れたな」
そしてそんな2人の横に現れる俺。
「え? アクセル君!?」
「ちょっと、何でアクセルがここにいるの!? もしかしてあんたもこのエロオコジョとグルになってたんじゃないでしょうね!」
戸惑うネギに、思い込みで突っ走る神楽坂。この辺がお互いの性格が良く出ているな。
「落ち着け。俺達は別口だ」
「俺、達?」
不思議そうな顔をした神楽坂の目に入ったのは、こちらへと向かって来ているあやかと千鶴の2人だ。
「委員長に、那波さんも?」
「ついでに、あそこでシャッターチャンスを狙っているのも……な」
そう呟き、近くにある木の影へと視線を向ける。そこにはカメラを構えてシャッターチャンスを狙っている朝倉の姿があった。
「あーっ、朝倉! え? じゃあ、これって」
「お馬鹿なアスナさんでもようやく理解出来たようですわね。これはエヴァンジェリンさん対策の集まりなのですわ」
いや、ちょっと違うけどな。正確にはエヴァとネギの魔法戦闘を見た朝倉のこれからに関して決める集まりだ。
「ありゃ、見つかっちゃったか」
「ちょっと、朝倉! あんたも見てたんなら止めてよね!」
「いやー、生徒と先生の禁断の愛! という見出しを考えてたらついつい……」
「ちょっとぉっ!」
ふと、どこかで『ラブ臭が!?』とか言っている触覚頭が脳裏に浮かんだが、きっと気のせいだろう。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ