魔法先生ネギま!
0291話
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戒したらしい。
「時間的には大丈夫か?」
「そう、ね。ちょっと待っててちょうだい」
携帯を取り出し、どこかへと連絡をする千鶴。
「もしもし。はい、那波です。その、今日のボランティアなんですが……ええ、はい。実はちょっと用事が出来てしまって……はい、はい。……すみません。いえ、もちろん無理はしてませんので。ええ、はい。では、そういう事でお願いします」
多少残念そうな顔をしながら、通話を終える千鶴。だが、すぐにいつもの笑顔を浮かべるとこちらへと頷いてくる。
「幸い今日は私以外のボランティア参加者も多かったから、お休みを貰えたわ。じゃ、行きましょうか」
「悪いな」
「いいのよ。だってアクセル君の事でしょう? 保護者としては当然こちらを優先させてもらうわ」
いや、保護者って……思わず諦めの溜息を吐く。随分前に俺の実年齢については教えたんだが、それでも俺の見た目は子供だという事で千鶴は保護者役をやめるつもりは無いらしい。同様にあやかも俺に対する好意を隠そうとはしていない。
「では、お話も纏まった事ですし早速行きましょうか。朝倉さんを待たせる訳にもいきませんしね」
あやかの言葉に頷き、教室を出る。
「……あら、あれはのどかさん?」
「ネギ先生もいらっしゃいますわね」
寮の裏で朝倉を待っていると、少し離れた所で宮崎とネギを発見する。ネギの肩の上には当然のようにカモの姿もあった。
幸い、俺達のいる場所は上手い具合に木の陰になっている為に2人には気が付かれてはいないらしい。
ネギは何やら慌てて、宮崎はどこか緊張した様子だ。
「……嫌な予感がするな」
「アクセル君もですの? 私も、その……」
俺の言葉にあやかも同意する。
既にクラス中に知れ渡っている事だが、宮崎はネギに対して好意を抱いている。年下のネギに対してそういう感情を持つというのは、あやかの件もあって特に驚かれもせずにクラスに広まっていった。宮崎があやかの同類という認識が広まったとも言えるが。
そして、仮契約というのは魔法使い側と従者の関係が重要だ。お互いが種類は違えど好意を持っているに越した事はないだろう。
……いや、言葉は悪いが基本的に魔法使いの従者というのは一種の肉壁的な役割があるというのを考えると宮崎が相応しいかどうかは正直疑問なのだが。
これが、例えば昨日俺の従者になったあやかなら話は別だ。あやか本人もある程度の武芸は収めているという話だし、運動神経もいい。そして俺に至っては普通の魔法使いとは違って近接戦闘もそれなり以上にこなせるのだ。
だが、ネギは話が違う。どちらかと言えば純粋な魔法使いであるだけに従者に守って貰って後ろから巨大な魔法を撃ち込む……という戦闘スタイルになるだ
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