第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第27話:アホは何処にでも居るッスね
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(大灯台)
マーニャSIDE
どうやらこの一族は全体的に生意気らしい……
リューノも慣れれば可愛いが、最初は生意気小娘にしか見えなかったし……
このリューラってのも、己の強さに驕りがある生意気娘のようだ。
新たな仲間に思いを馳せていると、またゾロゾロと敵さんがお出でました。
前衛のシンが敵を引き付ける様に戦い、後衛の私とミネアが攻撃・補助魔法で援護する。
これが私達がこれまでに体得したパーティ戦闘だ。
チラリとリューラに目をやると、『私の方がもっと早く敵を倒せる……』と小声で呟いている。
足手纏いと言われたのがショックだったのでろう……
理解はしてるが納得出来ない様子で俯いている。
「リューラ……早く敵を倒す事よりも、安全に敵を倒す事が重要なのよ。私達は平穏なグランバニアで、暢気に遊んでいるのとは違うのだから。誰かが死んでから気が付いても遅いのよ……」
悔しそうなリューラの顔を覗き込み、リューノが優しく諭す様に話す。
この娘(リューノ)こんなにも物分かりが良かったけ?
「ケケケケケ、お前等トルネコの仲間だな!? ……トルネコは何処に行った?」
微笑ましい姉妹のやり取りを眺めていると、突如通路の前方にミニデーモンと思しきモンスターが立ち塞がった。
「な、何だお前は!?」
「ケケケ、俺様はミニデーモン様。この灯台に饅頭の様なトルネコって人間が現れると聞いて、食ってやろうと待ち伏せをしていたのだ! さぁトルネコを出せ……隠すと後悔する事になるぞ!」
どうやら大々的に金儲けをしているトルネコは、世界的にも・魔族的にも有名になったみたいで、ファン(?)が各地から押し寄せてきているみたいだ。
とは言え、町に置いてきてしまったので、隠すも何も無いのだけれど……
「さあ大人しく言え!」
「トルネコのオッサンならコナンベリーの造船所に居るぞ! オイラ達とは別行動中だ……あんな饅頭デブを隠せる余裕なんてない!」
トルネコの居場所を秘匿し、戦闘をしようと考えていたのだが、リューラの彼氏らしき少年が、アッサリと彼の居場所を暴露する。
「ケケケケケ、そうか……アイツは町にいるのだな!? では俺様自らが出向いて、饅頭トルネコを食べてやろう!」
嬉しそうに高笑いするミニデーモン……
町には行かせまいと身構えたのだが……
「ルーラ!」(ゴイン!!)
私達が攻撃する前に唱えたルーラで天井に頭を激しくぶつけ、そのまま絶命してしまった……
これは一体?
「何処の世界にもアホなモンスターって居るのね……」
「それはミニモンの事かなリューノさん……」
ミニモンって誰だろう……ウルフとリューノの会話に入っていけない。
「だってアイツ馬鹿じゃん!」
「そうは言うけど、アイツがラーミ
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